地道に密教修行

天台寺門宗の祈祷寺院にて密教の修行しております「亮和(りょうな)」と申します。修行、信仰を通じて感じたことなどを綴っていきます。※過去(本格的な修行前)に「地道に観音信仰」というブログを運営しておりました。どうぞ気楽にコメントいただけると嬉しいです!

人気作品の集合無意識 Fate見てみた

 

f:id:spincast:20200731101349p:plain

 うちには成人した三人の息子がいるのですが、彼らと話をして世代的についていけないのが「ゲームの話」です。私は比較的「アニメ」は好きな方なので子供にお勧めのアニメを教えてもらったりするのだが、ことゲームになると流石に食指が動かない。

 しかし、そんな中で子供らに「ノベルゲームやったらいいじゃん」と言われたことがあった。ノベルゲームとは一応ゲームの呈はしているが、実質はゲームアプリを使った「小説」であって「ゲームをする」というよりは「小説を読む」という感覚に近いゲームだそうな。

 

 そんな「ノベルゲーム」に「Fate」という作品がある。

Fate/stay night - Wikipedia

 その一本のノベルゲームからスタートして、それがシリーズ化して今やアニメ化、小説、その他膨大なマーケットを獲得した超人気作品。

 どうやら若者でFateを知らない人はいないらしい!?

 私は「なぜそんなに若者の心を捉えたのか?」ということに興味をもった。とにかく今の若い世代にここまでの支持をえるには何らかの理由がはるはずだろうと。

「おやじ好きそうだからアニメだけでも見てみれば?」

 子供にそう言われた。「おやじ好きそうだから」という、その心は何なのか測りかねたが(笑)とりあえずアニメだけ見てみた。

 そうしたら全てではないにせよ、人気の原因に関して「ああ、これか」と直ぐに合点がいった。

 そのことが人気のすべてではないとは思うが、若者の心を捉えてたであろう原因の一つは間違いなく「これ」だろうと思った。

 相変わらず、心理学的な解釈を加えたくなる野暮な私が(汗)あえて一言で説明すると、この作品の世界観は綿密に構築された集合無意識の世界だということ。

 その詳細かつ緻密な世界観があまりに凄すぎて舌を巻いた(笑)

「ゲームだらか」

「アニメだから」

という先入観でこれらのサブカルチャーを軽視、蔑視する「大人」は多い。でもこれだけ若者に影響力を持つということはそれだけの「力」を持っているのは厳然たる事実。それを大人の無知な先入観で蔑視するのは違うと思った。この作品は人間の心の深い部分を強烈に刺激する要素が確かにあった。

 さてそのFateの設定で私が最もユニークだな、と思ったのが「英霊」と呼ばれる存在。

 この「英霊」は過去の英雄が、人間の想念によって物質化した存在(だと思う)。ポイントがその人物が実際にいたのか、架空の人物なのかは問題ではなくて一般民衆の想念の中に存在しているかどうか?がどうやら「英霊」になるための条件らしい。

 だから世界史の教科書に出てくるような歴史上の英雄が沢山登場するが、場合によっては物語の中にしか登場しない、いわば架空の英雄までいる。しかもそれらの姿は実在の人物だとしても「実際の人物像」はなく、民衆の中で語られたある意味「集合無意識提な人物像」として存在している。ここが上手いなあと思う。

 特に印象的だったのは「佐々木小次郎」の「英霊」が登場したシーン。実はこの「佐々木小次郎は」は歴史上の人物としての佐々木小次郎ではなく「物語」の中の佐々木小次郎がある無名の剣士と結びついて「英霊」になったという存在。

 ポイントはそれでも「とてつもない力を発揮する」という存在なっているとうこと。

 物語の中の存在が「神にまで昇華した」有名な例に、西遊記孫悟空、斉天大聖がいる。

この佐々木小次郎もある意味、これに近い存在として描かれてる。

youtu.be

 人間の心を動かす存在と言うのは「集合無意識」が大きく影響を及ぼしているということを再認識したエピソードでした。

 若者に寄り添うためにはもしかすると、こういった「ゲーム」「アニメ」を先入観だけで蔑視せずに「研究の材料」とするものまた面白いと思いました(^^)

 

記事が参考になったら

クリック↓お願いします!

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 仏教へ
にほんブログ村