ちょっと目を閉じてもらって、そして、すぐ目を開けてみてください。
その時に最初に目についたものなんでしたでしょうか?
私の目の前には猫がいましたので、猫が目に入りました(笑)
きっと偶然目の前にあったモノが真っ先に目に飛び込んできたことと思います。その目に入った「モノ」はあなたが意識的に見ようと思ったものではなく、偶然に目に入ったもだと思われます。
この意見に多くの人は同意してくれると思うのですが、「いや、違う」という人がいます。
私が知る、その「違う」と言い切る代表選手が、このブログでは何度も登場してもらっている心理学者「アーノルド・ミンデル」です。
このミンデルがもう普通の心理学者ではないことは皆さんも薄々(もしくは確信をもって?)気付いていることと思いますが!?このミンデルが言うには、我々が目にするものに必ず「偶然見た」ではないといいます。
百歩譲ってこのように「偶然ではない」という人でも、その解釈は「無意識的に」その人の意味のあるものを選択して「見ている」と解釈するならまだ分かります。簡単な例ではおなかのすいている人は無意識的に「食べ物」に目がいってしまう……とか。
しかしミンデルは、そんな簡単なことを言ってくれなくて、もっと「とんでもない」論を語ります。
「モノが発するシグナルに反応して人間は”それ”を見ている」とミンデルは言っています。これ言っている意味わかりますか?平たく言うと「モノの声を聞いている」ですよ?(笑)飛んでますよね。心理学者が何いってんだ?という感じですが、ミンデルは困ったことに大まじめです……
ミンデルがやっかいなのは!?彼がマサチューセッツ工科大学という名門で物理学を専攻していたというバックボーンを持っていること。どうやらこの「論」には彼の学んだ量子力学の影響が見え隠れしています。
確かに彼の図書には難解な量子力学の説明がちょいちょい出てきます。
量子力学といえば、「仏教思想と同じ」という論説を聞くことも多くあります。
この記事にあるダライ・ラマ猊下のお言葉のように信用たる論説も多くあるとは思いますが、巷で見かける「スピリチャルと量子」という話題は、スピリチャルを最先端の物理で権威付けしようとする所謂「似非科学」であることがほとんどなんで、個人的には安易に信用しないことにしています。
ただこのような「似非科学」が多い「スピリチャルと量子論」ですが、ミンデルは流石、元専門家だけあって素人では理解できない程に詳細な仮説を展開してしまうので妙に説得力があり厄介です(笑)
正直私もミンデルの量子物理に関するくだりはあまり理解できないのですが、彼のいいところは「仮説はどうあれ」とりあえず我々は何をしたらいいのか?という「ワーク」をはっきり示してくれること。
ミンデルは、上述したように我々の「目に入るモノ」からシグナルが送られている信号を「フラート(ざわつき)」と呼び、それに気づくための訓練を提案してきます。興味ある方は以下の本がお勧めです。
ここからは私の想像ですが、彼の頭の中に「量子のもつれ」のような事象が「無意識(彼はドリーミングと呼ぶ)」の領域では起こり得ると考えているように思います。
(参考:量子のもつれ動画)
この動画を見ると、不思議過ぎてミンデルが言ってることもあながちありうるのかも?と思えてきますが……そのご判断は皆様にお任せします(^^)
さて、最後に……今回、なんでこの記事を書こうかと思ったのか?ということですが、実は先日記事にした秋保不動の「狛犬」に話しかけられた(ような気がした)というエピソードで、私はただちにこのミンデルのことを思い出していたからです。
先の記事では「形」が集合無意識を形成するきっかけを作っているという考察をしていましたが、それとは全く別の観点で私は狛犬からの「フラート」に反応したのかな?なんて可能性も考えたわけです。
「もしかして、ミンデルのワークが功を奏しているのでは?」などと妄想しながらね(笑)
まあ、いずれにしても私にとっては今回の「狛犬さま」からは色々なインスピレーションを貰うことができたのは間違いない「事実」のようです(^^)V
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