前に「近所の里山で修験を」「里山に祈りの痕跡を見つけましょう」という記事を書いたことがあった。
私もその一環で、仙台市内の里山には意識的に登るという習慣を持つようになった。とはいえ「修験装束を着て」というところまではやっていないので「修行」というよりは「登山」なのだけれど。
そして、かみさんも毎回同行していのだが、毎回ちょっとした「事件」が起こる。
なんと、ほぼパーフェクトの確率で「イノシシ」に遭遇するのだ。もちろん危険なのだが、今のところは襲われるような場面には遭遇していないので事なきを得ている。
確かに仙台市のいたるところに「イノシシ柵」が設けられているのを見ればきっと畑へのイノシシの被害が多いのだろうことはボンヤリ理解していた。だから里山にだって多くのイノシシがいておかしくない。
しかしである。
「毎回、毎回イノシシに出くわすか?」
と疑問に思う。
また、かみさんはたまたま帰郷していた次男を連れて里山トレッキングに言ったときも(つまり私がいないとき)「またイノシシにあった」という。
ここからはいつもの「妄想タイム」なのだが、「これは私ではなく、どうもかみさんがイノシシ引っ張ってきてるな」という気がした。
かみさんが「亥年」だったら短絡的に納得するには好都合だったのだが、むろん違う。
イノシシと神仏の関係と言えば「摩利支天」を思い浮かべる人が多いのだと思います。猪の上に乗る姿はあまりに印象的です。
しかし、私は摩利支天とのご縁はあまり強いという印象がない。
だから私がかみさんの「毎回イノシシ遭遇事件」の話から咄嗟に思い浮かんだ神仏は七母天のメンバーである「遮文荼(しゃもんだ)天」だ。
七母天といえば、私と非常に縁のある「焔摩天」の眷属であり、インドではヤマ(つまり焔摩天)の妻とされ、准胝尊の「容像形成」に大きな影響を与えたドゥルガーの眷属でもある。
ただし、遮文荼はチャームンダーの音写だが、本来のチャームンダーは猪面ではないので、日本の遮文荼は七母天の他のメンバーであるヴァーラヒーと混同されたものと言われる。
確かに遮文荼天は「女神」だけど、かみさんが素直に「猪面」の女神を信仰するとは今のところ思えない。
ただ、ボスである「焔摩天」や「七母天」と同じく焔摩天の眷属である「荼枳尼天」は私の守護神にとお願いしてる尊格、私が強く関わっていく尊格なので今のところは「様子見」で良しとすることにした。
私は、かみさんの信仰を念頭におきつつ、今まで以上に七母天の中でも「遮文荼天」を意識しようと思う。
師僧のブログでも「猪面」の詳しい考察があるのでご参考までに
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