同期の兄弟弟子とは、毎月一度の例祭では概ね顔を合わせるので色々情報交換をする。
みな「個性的」なメンバーが多く、それぞれ「得意不得意」も違うので、この情報交換の場は色々と勉強になる。
つい先日の例祭では、ある同期メンバーが多頭の蛇のお像をお祀りすることになった。
話は自然、その話題になりました。
Oさん
「龍の元はナーガ(蛇)でイコールって考えることもあるけど、蛇だとオドロドロしい感覚がどうしても伴うよね?」
私
「心理学の理屈で言えば、原始的な形をした生物ほど、そのイメージの集合無意識は深いところに存在するから「怖さ」「不気味さ」を感じる可能性は高いよね」
Nさん
「原始的な形って例えば?」
私
「蛇もそうだし、分かりやすい例では毘沙門天の眷属のムカデかな……人間の姿かたちから遠ざかれば遠ざかる程、表層意識から離れるから、自然深いところでアクセスせざるを得なくなって「怖さ」「不気味さ」と結びつきやすいのだと思う」
Nさん
「へえ~、それって深い方が「怖い」けど、同時に「強い」ってことでもあるんだよね?」
私
「ああ、確かにそうかも。さすが鋭いね(笑)」
Mさん
「なら龍って蛇にある「怖さ」と「強さ」のうち、「怖さ」を封じるイメージとして存在するのかもね。蛇が裏の顔なら龍は表の顔。だから龍神って神仏としては「蛇」よりも人が近づきやすい存在としてある。だから、とっつきやすくて龍神は人気なのかも」
まあ、皆思い思いの「感覚」で話しているだけなので、正解かどうかなんてもちろん分かりませんが、こうやって皆で意見を出し合うと存外に面白い「答え」が出てくるもので興味深いです。
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