今日、押入れを整理していたら、仏像マニアだったころ(今もか!?)、夢中に買いそろえた鎌倉の仏像写真集が沢山出てきた。
「なぜこれほどまでに鎌倉の仏像ばかり!?」
と思われる思うが、もちろん理由はある。
実家は埼玉県。仏像が好きになった小学生時代。そうやすやすと京都、奈良には行けなかったが、ギリギリ鎌倉へ足を運べたのだ。
そして、仏像鑑賞で鎌倉へ通う中、中学時代に衝撃の仏像に出会う。
それが鎌倉二階堂にある「覚園寺」薬師三尊像の脇侍である日光菩薩だ↓
(引用:佛姿写伝ー鎌倉 駒澤晃写真集 神奈川新聞社)
恥ずかしげもなく言えば、このお像に「恋をした」と言っていい。
しかも当時、中学生だからきっと初恋だ(笑)
以来、とにかくこのお像が好きすぎて、このお像の写真が載っている写真集を集めたら上述のごとく大量の鎌倉仏像の写真集がそろってしまったという訳だ。
中には一冊2万円する本もあるので結構な出費だった。
さて、さすがにこの歳になると(そして仏教に帰依する今となっては)、少年がするような「仏像に恋する」という感覚は持ち合わせていないのだが(寂)、今日は昔を懐かしんで時間がたつのを忘れてこれらの仏像写真集のページをめくっていた。
その中で、上述の日光菩薩以外にも当時好きだった、鎌倉のお像をいくつか紹介したいと思います。当時の自分の好みがよく理解できるのと、また、自分で拝むようになった今、そして稚拙ながらも自身で仏像を作るようになって当時の「好み」の影響を色濃く受けているなあ~と改めて思ってみたりする。
言わずもがなですね。おそらく鎌倉の仏像ではダントツの人気だと思います。きれいな女性にも見えますが、イケメンな男性にも見えるので女性にとても人気の観音様ですね。妻「蓮奈」も大好きなお像です。
ただ、当時あまのじゃくだった私は実は「もう一つの水月観音」のほうが好きでした。これは同じ東慶寺にあって宝物殿に安置されている像です。
以下説明文とともにその写真を貼っておきます。
(引用:佛姿写伝ー鎌倉 駒澤晃写真集 神奈川新聞社)
これは上述の覚園寺の薬師三尊像と共通点が多く、よく比較されて紹介されます。三尊像にもかかわらず脇侍の観音像が単独で冊子の表紙になるのもうなずける美しいさですね。
(引用:佛姿写伝ー鎌倉 駒澤晃写真集 神奈川新聞社)
おそらく修繕されているようですが、とても美しいですね。
また、できたらこんな感じで鎌倉のお像を紹介する機会もあるかもしれません。
今日のところはここまで。
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