私事。
私には3人の息子がいるのですが、一人は社会人。もう二人は双子で大学に通っています。
一人(次男)はある資格をとるために大学院に行くことが決まっています。
もう一人の三男は某国立理系の3年ですが、大学院にはいかず「就職」を希望していました。
ところがここにきて急に「大学院に行きたい」と言い出しました。
実はこの理由は決して「ポジティブではない」ことを私は知っています。
つまり就職を先延ばしにしたいという魂胆です。
三男は極度の「対人恐怖症」というコンプレックスを持っています。だからかつてアルバイトの面接で満足に話すことができずアルバイトですら採用されないという状況でした。
それでいざ就職活動の時期にきて悩んでしまった訳です。
これを父親としての私が許すか否か?という話です。
結論から言えば、私は許しました。
確かに三男は今までこれといった目標がなく、大学3年間。ダラダラと過ごしてきました。そして大学4年になれば就職活動という「ハードル」が迫っていること知っていて、ギリギリまで見て見ぬふりをしてここまできました。
しかしようやく「危機感」に耐えられなくなり、泣きついてきたという訳です。
かみさんは「いまさら都合がよすぎる!」「だから散々いってきたでしょう!」
と鬼の首をとったかのように非難轟々。
そんな状況で私が易々と大学院という逃げの道を与えてしまったいいのか?と思った人もいると思います。
私が彼の大学院行きを賛成した理由は「自分のアピールポイントがない。それを大学院の2年で獲得したい」「対人恐怖を克服したい」と自分の意志を明確に言ってきたからです。
もちろん二つ返事ではない。
自我の成長は人によって様々です。
まだ成長途上の新人が入社してすぐにつぶれていく姿を何度も見てきました。
残酷なことを言えば、客観的にみて三男は今のまま就職しても潰れる可能性が極めて高いと思いました。どこかで変わる必要がある。
自分の「将来へのビジョン」を持つタイミングや「過ち」に気づくタイミングは人それぞれだというのが私の持論。人によっては若いうちから自分の道を見つけて突き進む若者も多くいるのはよく知っている。でもそんなカッコいい理想的な若者は限られる。
それに本人が「ようやく気付いた」というなら最後のチャンスをやろうと思った。
ただし三男との話し合いの中で以下の約束をしました。
「大学院の研究で2年後に就職先にアピールできるだけの研究結果を残す努力をすること」
「毎週一度、動画通話でスピーチ(主に論文のレビュー)の練習を私とすること」
一応、私は「講師」という話す仕事をしているので「緊張しても話す」ためのメソッドは色々あるので、彼の対人恐怖というコンプレックスを解消することはできる算段があります。
大学4年の一年と大学院の二年、合わせて三年。
彼がどう変わっていくのか。
見守っていきたい。
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