つい先日、海外でもちょっとした騒ぎになったアニメ「進撃の巨人」の一コマ。左端に映る少女サシャのセリフに注目。
日本人はこのシーンを見ても何の感慨もなくスルーしてしまう事と思う。
しかし海外ではこのシーンを見た多くの視聴者が「凍り付き」または「苦笑して」または「爆笑」した。以下のリアクション動画を是非見てほしい。こんなリアクションをする日本人はまずいないと思う。
海外のリアクション⤵
恥ずかしながら私もまさか海外でこのシーンがこれほどまでに話題になるとは思ってもみなかった。この問題に対する意識の低さを痛感する。
しかしこのアニメの著者「諫山創」は意図的に「敢えて」この問題をここで取り上げている。想像だがこの作品が明らかに海外の視聴者を意識して描かれているからだ。
そしてこの「爆弾発言」の後にイケメンの黒人のセリフがまたよい。
引用:TVアニメ「進撃の巨人」The Final Season NHK総合
俺達を創った奴はこう考えた。いろんな奴がいた方が面白いってな。
さらに、彼は世の中にはいろいろな人がいて、それぞれに個性がある。そしてどの人も求められたから存在しているのだ、と言う。
確かにど正論だが、これを敢えてアニメでやって見せるのが凄い。
海外でもこのシーンは賛否あったようだが、概ね「評価する」リアクションが多かったと聞く。
日本のブログでもこの記事を多く取り上げていた。なかには(私のこの記事のように)そこを切り取って「素晴らしい」という行為そのものが差別意識だという論説もあった。
でも私は少し違うと思った。「差別意識がない人間」と「差別問題に関心がない人」とは違うと思うからだ。所謂「無関心より残酷なことない」というやつだ。
著者はまるで日本の読者、視聴者が海外の読者、視聴者とこれだけリアクションが違うことを見せるために敢えて「仕込んだ」のではと思えてくる……
著者の諫山創……おそるべし。
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