昨日、バリ島の「ガルーダ像」の話題をした。
ガルーダの詳細は「ウィキペディア」を参考にしていただとくとして↓
今日は仏教におけるガルーダ、つまり「迦楼羅天(迦楼羅王)」について記します。
以下の図書を私なりに要約してみました。
音写:迦楼羅(かるら)、迦留拏(がろだ)、誐嚕拏(きゃろだ)
漢訳:金翅鳥(こんじちょう)、妙翅鳥(みょうしちょう)、食吐悲苦声(じきとひくしょう)
大乗経典で八部衆の一つとして仏説法の会座に列した有情として掲げる
密教では梵天、毘紐天(ビシュヌ天)、大自在天の化身。また文殊菩薩の化身とも。密教の迦楼羅法の本尊として用いる。
不動明王の光背「迦楼羅焔」や那羅延天、業用虚空蔵菩薩の台座「迦楼羅座」に登場。烏天狗の容姿に影響を及ぼしたと言われる(飯縄権現経由かも)。
降雨をコントロールする「竜」を常食とすることから、風雨を止め、雷を避けるとされる。また妖災、毒、怪病の功徳あり。
形像:鳥頭人身の二臂像と四臂像に大別。
二臂像
止風雨陀羅尼経「首に花冠を戴き、面は天神の如く、口は鷹の嘴に似て、右手に九頭四足の龍を把り、左手に三頭四足の龍を執って結跏趺坐する」
阿娑縛抄「迦陵頻鳥の形の如く、嘴あり横に三鈷を含み、左右の手で虵を執り、両足も虵を踏む」
諸尊不同記(=胎蔵曼荼羅図)「迦楼羅王は荷葉(蓮の葉)に坐し、鳥頭人身にして翼を有し、二手にはヒナリキを執って吹く。迦楼羅女は両手に法螺貝を以て吹く」
参考動画
引用:別尊雑記
四臂像
迦楼羅密言経「臍より上は天王形で、鼻は鷹の嘴の如く緑色、臍から下は鷹に似て、臂釧瓔珞(ひせんようらく=腕環と首飾)をつけて、全身は金色である。翅を張り尾を下に散らす。四臂あって、二手は大印を結び、二手は垂らして施願印に近い形をとる」
参考画像としては師僧のお寺の玄関のお像が、四臂像でブログで紹介されております。
仏像としては三十三間堂のお像が有名でしょうか。
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