13歳の老犬(♀)るびぃ。
先日記事にした通り「てんかん発作」から「認知症状」が出て家の中でずっと徘徊を続けて小、大も垂れ流し、時折奇声を発している。エサは待てずに貪るように食べる。目を離したすきにゴミ箱をあさる……
前回の記事では「前庭疾患」と書きましたが、その後、「てんかん」のような発作はますます回数が増えて、どうも「前庭疾患」ではなく群発性(何度も起きる)のてんかんだったようです。
家の中を徘徊し続け、頭をテーブルやタンスの角にぶつけまくっていたので、急遽部屋のなかに「サークル」を作りました。
老犬とは言え、肉体的に悪いところはないので只管歩き回って、全く止まらずに何時間でも歩いています。眠くても立ったまま数分うとうとして……また歩き出す。
昨日は、行の準備を終えて、るびぃのいるリビングに入って「唖然」としました。フンが部屋の複数個所に散乱し、るびぃはそれを踏んで歩き回っているため、部屋のいたるところにフンの跡。しかも狂ったように鳴き喚きわめき、またゴミ箱をあさっていた。
私はこの状況を見て、「怒り」の感情を抑えることだきなくなりました。ついつい大声を出して叱りつけ、ぞんざいに持ち上げて浴室に連れていき身体を洗った。それは決してやさしさをもってというにはほど遠く、泣き叫ぶのにも意を介さず強引に身体を洗いました。
濡れた身体をバスタオルで拭きながら、ようやく私も我に返ります。「ああ、やってしまった」と自己嫌悪に苛まれる。
「ごはんはお座りして待てる」
「おしっこもうんちもトイレ以外でしない」
「寝る前は”おしっこ”と言えばおしっこしてから寝床に入る」
「”お手”ができる」
「無駄吠えは決してしない」
「散歩で他の犬にあっても吠えない」
「散歩で他の犬が近づいて威嚇されても受け流せる」
「仕事から帰ってくると、尻尾を振って近づいて迎えてくれる」
「猫に”パンチ”されても、怒らない」
etc……
これ、元気だったころの愛犬「るびぃ」の自慢話です。
そうなんです。もともとはとてもいい子だったんです。
今だって悪さをしている訳ではなくて、もう自分が分からなくなってしまっただけなんです。
きっともうこんな風に賢くて、優しい「るびぃ」に戻ることなないのでしょう。
これからは今まで家族として一緒に過ごしてくれた「恩返し」をしなければならない。でも、外見上、奇声を上げて我儘し放題に見えてしまう姿を目の当たりにしてイライラしてしまう。
先日からるびぃも「病気平癒」の祈祷に加えた。しかし、今のところ悪くなる一方。もしかするとご本尊の答は、私に「認知症になっても、愛情をもって看て上げられるのか?」ということを試されているのかもしれないと考えた。
るびぃ……病気になってまで私の修行の応援をしてくれていたのかもしれない。
ありがとな。
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