先に記事にしました虐待されていた母猫が、昨日我が家に来ました。
愛媛の松山から飛行機に揺られ、また空港から八王子までの間も狭いゲージの中で耐えながらの移動……猫にとっては凄いストレスだったと思います。
それでも無事に我が家について、今は本堂外陣をこの母猫に開放しました。
するとその子は、ゲージから放つとすぐに狭い本棚に隠れてしまいました。
「臆病すぎて育てるのが大変だ」
なんて思いません。
これこそ、自然界でこの子が人間の危害から逃れるために必死に身に付けた「術」なのだ。
これができたから、この子は自然界を生き抜けることができた。この子はそれができた「賢い子」だ。
そんな必死に身に付けた大切な術を簡単に手放すことはない。
今はこの子の「必死」を尊重する。
でも、これでは「生きにくい」のもまた事実。
この子は、もうそんな「術」がなくても生きていける環境に来れたのだ。
だからこれからは……
「人間は怖い存在ではない」
それを教えるのが私の役目。この子がもっと生きやすい猫生を過ごすために。
祈願道場が出来て、すぐにうちに来てくれた猫。
このタイミングで来てくれたことに意味があるに決まっている。
きっとこの道場の看板猫になるに違いない。
その美しい容姿を見ると、そんな可能性を感じざるを得ない。
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