准胝仏母の功徳ってなに?
そう疑問に持つ方は多いと想像します。
そもそも准胝仏母という尊格に馴染みがない人が多い訳だからなおさらでしょう。
その答えは……
乱暴に言ってしまえば「なんでもござれ」という答になってしまうのだが、それを言ってしまうと聴き手は「もやっ」としてしまうのでしょうか……
だったら方便が必要ですね。
「子宝」「延命」「滅罪」といった具体的な功徳が上げれることが多いと思いますが、今日はその中から「滅罪」にフォーカスしてみます。
有名な文章がありますので、紹介します。実はウィキペディアにも出てます(笑)
『(准胝仏母の真言と印契の密法によって)十悪罪や五逆罪等の一切の重い罪を滅して(中略)清廉潔白の身となって、速やかに心の清浄を得る。だから在家の行人がいて飲酒や肉食を断つことなく、また妻子があったとしても、准胝仏母を本尊とすることで、あらゆる仏法・密法を成就することができる『七仏倶胝仏母心大准提陀羅尼法』より』
『准胝さんを拝めば滅罪が進む』ので『清廉潔白の身になって心の清浄を得る』ことができる……ということ。だからよく「(戒律を守ることが困難な)在家にも優しい尊格」と言われます。
これを見て「ああ、戒律を守らないなんて楽でいいじゃん!」なんて思ったあなた!大間違いですぞ!(笑)
「間違い」と言ったのは「楽」ではないという意味。
これは「信徒」「行者」によって程度が変わってくるから一概には言えないが、こと「行者を目指す」なんて人間はおおよそここでいう「滅罪」が進むと「しんどい目」にあうというのが定番だ。
過去の記事を読んで頂くと分かっていただけると思います!?
ただこの「滅罪」という功徳、現世利益を期待する人にとっては「いやいや心身が綺麗になって飯の種にはなんね~でしょ?!」なんて人もいるでしょう。
確かにそれはその通りだと思います。
でも結果的に「滅罪」が進めば現世利益を受け取るための強力な基盤ができると解釈しましょう。
乱暴に言えば「罪だらけのままで利益得ようなんて虫が良すぎだ!!」ということ。虫がいいというか、おそらく「益」を受け取る器がなければ「益」は受け取れないという表現が近いかも。
。
逆に言えば滅罪によってその「基盤」が整えば、その先の願いはダイレクトに返ってくる。
つまりは願いが叶いやすくなる土台作りに滅罪は外せないということ。
「なんか利益が得られない」という人、准胝仏母の「滅罪」の功徳でその基盤(土台)を得ることを試すのは一つの選択肢だと思います。
ただ言っておきますが、人によっては滅罪が進む際に「その反動」はある程度覚悟しましょう(私の卑近な体験記のように)。
ただ、その苦しみから「何か」を学べれば、それはきっと仏の道に一歩近づいた証であり、だからこそ「利益」に近づけるのだと解釈する……これ、立派な修行ですね。
前にも記事にしましたが(記事↓)
「祈願をすれば修行が進む」の真意もこの「滅罪」がキーになっていると私は思っています。
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