『観音菩薩を本地仏とし、その姿は飯縄権現と同じく白狐に乗り剣と羂索を持った烏天狗の姿で表され、75の眷属を従えると伝えられる』
さて、これは何の神様の説明か分かりますか?
そうですね、秋葉権現です。昔、劣化が激しいからかとても安価でオークションに出ていた秋葉権現の軸を買い求めたことがあった。軸はボロボロだったが、秋葉権現さまのお顔が素晴らしく、白狐がうちの白猫みいこにどことなく似ていた(←おい!)
ちなみにあまりに劣化の激しい軸は、軸から絵をはがして修正してもらい今は額層に変えて本堂にかけてある。
さて、一見すると飯縄権現と見間違えますが、決定的に違うところがあります。秋葉権現は「もと修験者」なので頭上に兜巾をかぶり衣も修験者雰囲気を残すものが多い。
それに比して飯縄権現は秋葉権現の「兜巾」がある場所には白蛇がおり、さらに手足にも蛇を巻き付けている。
ちなみに「頭上に白蛇」「手足に白蛇」というところは、刀自女経の荼枳尼天との類似が見られる。更に刀自女経で大白狐の速さの例えに「金翅鳥(迦楼羅)」を出すあたりも飯縄権現の影響が見え隠れする。
(参考記事)
なんでいきなり「秋葉権現」の話題?と思われたと思いますが、八王子に来てから飯縄権現とのご縁を少しづつ感じていたので、ここ数日その姿に近い秋葉権現様に視線がどうしても多くいってしまっていたからです。
でも一見「気まぐれ」に感じる、特定の尊格への関心も「気まぐれ」ではなく「意味があるもの」の可能性もあるので注意深くその「関心」を救い上げておくのもポイントだったりする。
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