東京勤務になって、割と土曜日出勤、つまり「休日出勤」が増えている。ただ休日出勤は「半日」で終わることも多く、そんな時は、せっかくなので乗換駅である「新宿」で寄り道するのも悪くない。
今日は、そんな半日の休日出勤後に新宿伊勢丹まで足を伸ばした。
目的は「阿闍梨餅」を買うため。阿闍梨餅といえば、京都のお土産ランキングでは1位、2位を争う程のブランド品?だ。それを京都に在住ならいざ知らず、関東にいてこの阿闍梨餅を買うのはなかなかハードルは高い。
それが新宿の伊勢丹の地下で買えるというので、寄ってみたのだ。
ご存じの方が多いと思うが、この阿闍梨餅は『天台宗比叡山で千日回峰行を行なう阿闍梨がかぶる網代笠をかたどったといわれる(ウィキペディア)』というのだから、我々密教行者としても思い入れがある「お菓子」ではあるのだが、それを抜きにしてもさすが京都お土産ランキングTOPクラスの人気を誇るだけの「おいしさ」が病みつきになる。
具体的には「あの独特のもちもち感」が他に類を見ないと思うのだ。
ちなみに仙台には「阿闍梨餅」と非常によく似た「千日餅」というお菓子がある。これは比叡山の千日回峰行ではなく大峯千日回峰行を達成した塩沼亮潤大阿闍梨にちなんでできたもの。
塩沼亮潤大阿闍梨開山の秋保にある「慈眼寺」に行く途中にその工場がある。見た目は「阿闍梨餅」とそっくりだが、食感はかなり違っていて、この千一餅には阿闍梨餅にある「もちもち感」はないので、姿は似てるものの「違ったお菓子」と思ったほうがいい。
好みは分かれると思いますが、あくまで「お菓子のクオリティー」で判断すればやはり京都お土産ランキングTOPも阿闍梨餅に軍配が上がりそう(あくまで個人の味覚による感想です)。
ただ「千日餅」。仙台に行ったら割とよく売っていますので、修験道にご縁の方はぜひ一度ご賞味してみるのもよろしいかと思います。
話を戻しますが、新宿伊勢丹にある「阿闍梨餅」のコーナーのすぐわきに亀谷清水の「歓喜団」が売っていたので阿闍梨餅と合わせて買ってきた。「歓喜団」は師僧のご祈祷で上がったものをお下がりでいただくことは多くあるのだが、自分で買ったのは実ははじめて。
むろん聖天さまのお供物として買い求めた。あまりブログで聖天さまの話題はしないが、個人的には「歓喜童子」の香合仏を勧請しており、また毎年、報恩祭のお札も拝受しているので、道場祭壇の一角に「聖天さま」スペースを設け、歓喜童子の香合仏と報恩祭のお札をともにお祀りしている。それもあって毎日「大根」のお供えをしていると、以前のブログでも紹介しましたね。
今は聖天さまに何か具体的な祈願はしておりませんが、「ご縁」を繋ぐということは、壇に向かうたびに常に意識してます。
さて、ということで、今日は密教行者ゆかりのお菓子談義でした(^^)
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