准胝院のブログ

八王子市で准胝仏母を本尊とする天台寺門宗祈願寺院「准胝院」のブログです。准胝仏母祈願、不動明王祈願、人型加持(当病平癒)、先祖供養(光明供)、願いを叶える祈願(多羅菩薩)、荼枳尼天尊(稲荷)の増益祈願等

准胝佛母と求子(子宝)

 准胝佛母は、「求子の祈祷(子宝祈願)」がよく行われていた歴史がある。

「准胝仏母は平安時代に貴顕の間で子授けや安産祈願の対象とされた」

「聖宝理源大師が、世継ぎに恵まれなかった醍醐天皇の為に准胝観音菩薩の修法をしたところ、後の朱雀、村上の両帝を授かりました」

 ネットで調べてもこのような説明をすぐに見つけることができる。

 事実、「准胝佛母求子法」という修法も存在する。師僧の信者さんでも「准胝信仰」をし、子宝に恵まれたという方がいた。

 

 昔、私が最初にお迎えした仏像「六字観音(六字大明)」のすぐ後にこんなお像を手に入れた。

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 見ての通り「慈母観音」だ。

 確かオークションで数千円だったが、とにかくお顔の表情がすばらしく購入した。当時は「儀軌」ということもあまり意識していなかったので、このように「美術品」としての趣が強いお像も手に入れていた。私はもちろん「礼拝対象」として祭壇にずっと祀っていし、見ての通り「姿」は儀軌とは違うが、このお像から受ける印象は「慈母」そのもので、間違いなく「仏の顔」であると思う。

 今にして思えば「准胝信仰」にある「求子祈願」を暗示いていたのかもしれないと、今では思っている。

 ちなみに「准胝佛母」以外でも「求子」「子宝」に強い尊格はきっとまだまだあると思うが、その中でも私が興味深く思っているのが「荼枳尼天」。

 なんと祭文を読むと、とても「子宝」「安産」の文字が目立つ。日本の貴族、武士階級での「世継ぎ問題」でとてもそのニーズがあったのも事実だろうが「鬼神」で「死」のイメージすら付きまとう荼枳尼天が実は「求子」「子宝」に強いというのが意外に思われる。

 ただ、同じ鬼神の訶梨帝母(鬼子母神)を配下に持つ准胝佛母と荼枳尼天との関係を鑑みれば不思議でもないのかもしれない。

 これについては私も情報がまだまだ足りていないので今後、調べていきたいテーマの一つになっています。

 

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