今日は、師僧のお寺で「妙見護摩」に随喜させていただいた。
さて、皆さまは「妙見菩薩」はご存知でしょうか?
冬至、元旦(旧暦)、立春などのタイミングで多くの祈祷寺院で「星祭」「星供」と呼ばれる「祈祷」が行われる。
「星をなぜ供養するのか?」というのは割とピンと来てない方が多いと思います。
今日は難しい話は一切なしで、妙見信仰のいろはの「い」の話をしたい。
まず一つだけ。これだけは知っておきましょう。多くの場合(全てではない)、そのご本尊になっているのが「妙見菩薩」と呼ばれる尊格です。
妙見菩薩は「北極星」が尊格化した仏さま(厳密には天部尊)という説明がされます。
北極星が?なんで?と疑問を持たれる方が多いと思います。
素直に考えてみましょう。
まず、北極星は見たことありますか?
「見たことない」と言う方がいたら、一度外に出て探してみましょう。
真北の空に目線をやや上げると「やや明るい」星が目に入ります。一等星なら見つけやすいのですが、あいにく二等星なので割と微妙な明るさです。しかし付近に北極星より明るい星はないので慣れれば直ぐに見つかります。
信仰する「本体」を見たことないのでは話になりませから、その北極星の「輝き」「雰囲気」を是非感じ取ってみてください。
これが第一歩。
ここからが重要な話。
さて、ではなぜ「北極星」が大切なんでしょう?
思考停止しないでくだいよ(笑)皆さまで考えてみてください。
それは「天の中心だから」が答になります。
「北極星は真北にあるから動かない」
という話は聞いたことがあると思います。厳密には、僅かにずれているので動いているのですが……ここでは細かいことは無視します(笑)
天体写真では時折こんな写真を見かけます。
星の運行が一目瞭然ですね。
さて、また質問です。
この画像をみてどう思いましたか?
今日のポイントは、「皆がどう感じたか」です。だからちゃんと感じてください。くどいようですが思考停止しないで!
……こう考えてみてはどうでしょう。
あなたの運命を司る星が、この写真に写るどこかにあるとイメージしましょう。
「何それ?」ですか?(笑)
『密教では人の運命を司る星があり、誰もがその星の影響を受けていると考えます』
とりあえず、その説明はこの程度にしておきます。
あたなには運命の星がある。それをまず受け止めて話を先に進めます。
写真の星。どの星も動いていますね。だから「あなたの星」も動いていると想像します。実際には、密教で扱う「星」はイコール天体の星のことではありませんが、今日のところはそう考えてみてください。そして、その動きがあなたの人生と想像してみるとどうでしょう?
何か感じましたか?
あなたの星が、「北極星」を軸に動いていることに気づきましたか?
言い方を替えれば、あなたの星の運命を真ん中で支配しているのは北極星と見立てているということです。
北極星……実際に中心にいますでしょ?
あなたの人生の中心に北極星がある。北極星は妙見菩薩です。そうイメージする。
なぜ妙見さまを拝むのか?
その答えは、この写真をみれば一目瞭然。運命を司る星の中心にいる……つまり星の運行を支配しているのが北極星であり、イコール妙見菩薩だからです。
まずは「このイメージ」をしっかり持ちましょう。その際、上の写真はそのイメージの助けになりますね。
冒頭に書きました妙見信仰のいろはの「い」。信者として星を信仰しようと思ったとき「ただ祈願しました」で終わるより、以上のイメージがあれば妙見菩薩の真言を唱えるときの「心持ち」が変わってくると思います。
だから……
まず以上のイメージを持つことだと思い、記事にさせていただきました。
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