本日、当院にご参拝くださった方がいらっしゃいました。
この方は、実は私が大学時代に習っていた中国武術の道場の同門の方。ただ、私が道場を去ってから、まったく連絡は取りあっておりませんでしたが、師僧のブログを通じて私の存在を知り、ご連絡いただき30年ぶりの再会となりました。
私は大学時代の中国武術を辞めた後は、テコンドー、極真空手、ボクシング、キックボクシング等、いわば近代格闘技に舵を切ったのですが、この方は日本古武術をずっと研究されて大成されたいわば「達人」です。
いまでは、海外でのご指導や、国内でも日本を代表する古武術の師範クラスへの指導をされている凄いお方です。ある有名柔道家も一瞬で制したなどの興味深いエピソードも今日お聞きすることができました。
さて、一つのことを極める方というのは、何をやっても凄いな……それを今日つくづく思いました。
この方が、今回私に連絡をくれたのは、熱心な仏教の信者様であるからです。
聞けば、有縁の寺社、近所の拝まれていない祠等、多くの霊場への参拝を多くされているとのこと。
しかもその参拝のされ方がもう常人を超えています。
この方は僧侶でもないただただ篤く仏教を信仰する在家の方。
……参拝の折は必ずその場所での掃き掃除、草むしりをし、お供えのお皿が割れていればボンドで修繕し、お供物もその尊格の儀軌を調べ正式にお供えする。場所によってはそのお供えはリックサックに入りきらない程持参し、丁寧にお供えし、またその尊格ごとの勤行式をされて帰宅するそうです。
時に石仏にツルが巻付き、草も伸び放題だとそれをすべてきれいするのに一日かかることもあるそうです。それを一つの霊場だけでなく数多くの霊場で実践されている。しかも「何かの祈願を叶えたいがため」というのではない。ただただ拝まれている。
これだけ実践されている方が、神仏に護られていないはずがない。だからでしょうか。この方が霊場を掃き清め、勤行しそこを後にするときには神仏、ご眷属が姿を見せてくれることもあるそうです。それはそうですよね。これだけされて、神仏が喜ばないわけがない。
私が八王子に越してきたことで同じ多摩地区に住まうこの方とご縁ができたのも神仏のお導きにだと思った。そしてそれはきっと「お前ももっと見習え」というメッセージが多分に込められているのだと痛感しました(汗)
今日その方は、准胝様とのご縁が出来たことを喜んでくださいました。そして、先日作成した当院の勤行要典を差し上げたところ「徹底的に拝みますよ」と仰っていた時の、その迫力たるや……さすが武道の達人です。おそらく誰よりも真摯に准胝様も拝まれることが伝わりました。
また、近隣の霊場、山を一緒に周りましょうと約束しました。
そんなお話も今後してきけたらと思います。
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