先日、記事にしました日の出町の「妙見宮七星殿」について、興味深い情報いただきました。
このブログの読者さまは、いろいろお詳しく教えていただくことが多々あり嬉しい限りです。今回の情報も自分ではとてもたどり着けない内容でした。
では以下、引用の許可を頂きましたので、共有します。
准胝院 里見先生
はじめまして。〇〇と申します。昨日の先生のブログ「妙見菩薩に呼ばれて」の記事を拝読しまして、 ご参考になるかどうか分かりませんがメールいたします。 記事に「再建後は韓流を前面に出しているようだが」とありました。ただ、 愚考によれば再建前から韓流の影響があったのかもしれません。 というのは、韓国の寺は山にあることが多いのですが、 そこでは本堂よりも少し高いところに、 おそらくは鎮守のようなものとして、 北斗七星の仏が祀られていることが多いからです( 妙見菩薩という名ではないし、お姿も違いますが、 칠성七星とあるので北斗七星のはずです)。 おそらくは鎮守と判断する根拠は、 一緒に山王大神も祀られているからです(ただし、 御眷属は猿ではなく、虎ですが)。 なので、日の出の七星殿は、単に大陸からの渡来人が建立したというだけでなく、 そのような韓国での信仰形態も踏まえて、 寺の鎮守のようなものとして建立したのかもしれません。 ただ、違う可能性ももちろんあります。気になる点としては、・現在の韓国での伽藍配置と、千年以上前に渡来人が渡日した頃の韓国での伽藍配置が同じとは限 らない ・今の韓国では本堂より「少し」高い位置に祀られているが(徒歩1分)、日の出の七星殿はだいぶ高い位置にある 点です。拙い長文失礼いたしました。また、天台僧の里見先生に対して、釈迦に説法のような内容でしたら大変に申し訳ございません。 そのうえで、もしなにかご不明な点がございましたら、 どうぞご返信くださいませ。 合掌
韓国のお寺の「鎮守」は「三聖」とのことで、曰く『七星(北斗七星)、独聖:十六羅漢の第一「賓頭盧(びんずる:ピンドーラ・バーラドヴァージャ)、山王神(民間宗教との習合神)』が多いようです。
個人的には、この日の出町の「妙見宮」は確かに「妙見宮」といいつつ、北極星よりも北斗七星が前面に出過ぎていないか?と思ったが、この説明を見ればなるほど謎が解けた感じです。
また、韓国のお寺に比して、高台にあるのは日本の山岳信仰の影響を受けたという可能性と、また北斗七星は季節によって地平線に近くなるのでなるべく高い場所で北斗七星を拝みたいという願いはあったのかもしれない(推測)。
ラストスパートの急な階段。
また、「三聖」について参考リンクも紹介いただきました。
このサイトで仏画が見れないので、以下のハングル語のサイトで確認してみてください。
※以下リンクで絵画の写真確認できます(ハングル語ですが、漢字から推測できます)
このリンクを見ると「北斗七星」のご尊格は「熾盛光如来」になっています(日の出町の妙見宮七星殿には先日記事にした通り尊星王に似た妙見菩薩でした)。
参考リンク:熾盛光如来
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