先に「羅睺星」の記事を上げてから、連続して九曜星の記事をアップするつもりでいましたが、各星の内符(お札の中に入れる護符)の御姿を描くのに手間取ってしまい間が空いてしまいました。
「羅睺星」は「忿怒像」と「龍王」の組み合わせで割とスムーズに描けたのですが、今回記事にあげる『土曜星』の御姿は「裸形の老人」ですが中々イメージ通りに描けなく時間がかかってしまいました。
いや「イメージ通りに描けなく」というよりは「イメージそのものがよく分からなかった」が正直な感想です。それはただ人間の老人を描くのではなく「天部の神さま」である必要があるからの苦労でした。
また、土曜星が「なぜ裸形の老人なのか?」の出所(でどころ)も、いろいろ調べましたがいまいちはっきりしなかったのも原因です。「老人形」の神さまと言えば思い浮かぶのは「寿老人」「福禄寿」といった道教の神さま、仙人。密教では一二天の内「火天」でしょうか。修験の役行者もそうですね。あとは稲荷伸でも老人形はよくあるお姿です。土曜星は「裸形である」とあり、図像集の「仏像図彙」でも中国風の官服ではなく、条帛の偏袒右肩 になっていますから、道教風にはない。とすると、インド神話の仙人を起源とする可能性もありますね(情報あるかたいたら是非!)
さて前置きが長くなりましたが今回は「土曜星」です。
土星は基本的に先の『羅睺星』の時に説明した「羅睺星・計都星・火曜星」とこの「土星」を合わせて四悪星に数えられるので「凶星」に属します。一門では「土星はエネルギッシュな星」といいます。
そのこころは「むちゃはしない年」です。
要はその「むちゃ」が原因で「凶」を引き込む恐れがあるということ。例えば、車のスピードの出し過ぎで交通事故を起こすとか、強気な投機で失敗するとか、仕事を頑張り過ぎて体壊すとか、上司ともめるとかetc。
自分の行動パターンをよく精査して「無理をしない」を心に念じて「慎重に動く」のが吉な年です。
※前回も同じ話をしていますが、以下の年は旧暦での生まれ年になります(多くの人は新暦と変わりませんが、1月、2月生まれの人は、新暦との年が異なることがあるので要注意です)
※「旧暦が分からない?」という人は以下のサイトでお調べください(西暦〇〇〇〇年〇月と入れると一か月分の新暦・旧暦対応表が出てきます)。
以下の生まれの方が旧暦2023年の「土星」の人になります。
〇土曜星
大正12年(1923年)
昭和7年(1932年)、16年(1941年)、25年(1950年)、34年(1959年)、43年(1968年)、52年(1977年)、61年(1986年)
平成7年(1995年)、16年(2004年)、25年(2023年)
令和4年(2022年)
【お姿解説】
老人形にして牛に乗り、錫杖を執り、二童子を従える
※手書きしたものです。土曜星の方の内符にお入れします。
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