荼枳尼天の香合仏が完成しました。下絵は自身で描いたオリジナルなので、他所では見られない独特のお姿です。ご覧の通り、かなり細かい下絵を描いたのですが小さい香合仏なのに細かく彫っていただき再現度高く作っていただきました。
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※ご予約いただいている方は、開眼供養、厳修の後、ご送付申し上げます。
また「オリジナル」といっても適当に想像で作った訳ではなく、以前にも記事にしたと思いますが「刀自女経」という荼枳尼天のお経の記述を再現したお姿です。参考に過去に自作した荼枳尼天像の写真をご覧ください。写真にある説明文は全て刀自女経からの引用です。
ただ、実際には「お経」の表現を守りつつも、お経だけでは表現されない部分を自身で補完もしました。
例えば、白狐のサイズは通常見かける白狐より相当大きくしています。その心は上図にあるように「大白狐」と言う表記であることと、金翅鳥のように疾走するというイメージから。またこの荼枳尼天は弁才天の影響を強く受けているはずなので、手足に巻き付く白蛇もより大きく躍動感があるように描写しました。
このように個人的な「イメージ」を多々盛り込んでしまっていますが、理由があってのことです。「儀軌」に忠実に作るのは最低ラインとしつつ、それ以外の部分では「拝む人」のイメージを乗せる自由度が残されていると思っている。
その方が「拝む側」としては、そのお像を本尊とするなら「感応」しやすいと思うから。
また、先の記事でも書きましたが、以前に香合仏についてご質問がありましたので改めて記載しておきます。
※色々なご意見があると思いますが、以下の回答は当院のスタンスです。
Q1.香合仏は御守り、お札、仏像と何が違うのか?
香合仏は仏像とお守り(お札)の中間的なものとお考え下さい。お札とお守りはその神仏の「お力」を「願意」によって選択的に頂いているイメージです。そしてそのお力の期間は概ね1年間です。
香合仏の場合は、願意によって選択的にお力をいただくのではなく、そのご尊格が「ご本人(施主さま)一代」の守護をして頂ける存在になります。だから仏像に近い存在になりますが、通常の仏像との違いは、より多くの衆生を救うという発願により開眼される仏像とは役割が違い、あくまで「施主さま一代の御守り」としての役割になります。
Q2.香合仏は携帯するものなのか?祭壇にお祀りするものなのか?
本来の目的は「懐中仏」なので、携帯するものです。以下写真参照。
写真のように香合仏は「むき出し」で持ち歩くのではなく袋にいれて、大切に携帯します。
ただ、可能であれば例えばバックに入れっぱなしではなく、家にいるときは特定の清浄な場所(祭壇があれば特にいいですね)にお祀りしておくのがいいと思います。
また、携帯せずに祭壇に「仏像」のようにお祀りしても構いません。
ちなみに私は、師僧のお寺から授与頂いたい歓喜童子さまの香合仏は、以下の写真のように、携帯することなく仏像のように祭壇にお祀りしています。
Q3.香合仏を携帯したまま、公衆トイレ等に入ってもいいのですか?
例えば不浄を嫌う天部尊の香合仏では本来的に避けたいところですが、現実的には常に携帯している場合にはそれはできないので、入っていただいていいと思います。ただその際には「お詫び」を心の中で申し上げるか、金剛輪印明をご存知の方はそれをお唱えするのがいいと思います。
Q4.お像のように祭壇にお祀りした場合は、お供え、お勤めなどはした方がいいでしょうか?
この手の質問は実はよく来ます(笑)
「~した方がいいでしょうか?」と言う場合の答えは内容の如何に関わらず「した方がいい」に決まっています。
この手の質問の真意は「した方がいい」を確認したいのではなく「できれば面倒だからしたくないんでその了解をいただきたい」に近いニュアンスだと思います。
そんな疑問が浮かんだら「やった方がいいよな」とご自身で思えるようになってくだださい(^^)
祈願のお申込みについて
本院で承っている祈願につきまして、以下解説ページから。
本尊准胝仏母祈願(¥5,000~)
当院のご本尊である准胝仏母さまの祈願です。滅罪、延命、求子に強いご尊格です。
荼枳尼天とはお稲荷さまの仏教でも呼び名です。
商売繁盛、学業増進、立身出世など増益につよいご神さまです
病気平癒、健康維持にとてもよく効く祈祷で、お加持をした「お札」を毎日枕の下に入れてその札に「悪いもの」を吸い取ってもらうように機能させます。人によっては患部に当てるよう袋を作ってお守りのようにしている方もいます。不動明王による祈祷を行いますが、当院では延命に強い准胝仏母の力もお借りして祈祷致します。
光明真言にによる供養(光明供)にて、ご先祖供養を致します。光明真言には強い滅罪の功徳がございます。
(「どんな衆生でも救う」という使命を持って誕生した慈悲深い菩薩さまです。皆様の願いを菩薩さまにお伝えするお手伝いをします)
年始(旧正月)に「星祭」を行い、祈祷札をお出ししておりますが、随時「星祈祷」をお受けしています。
※不動尊華水供を修法致します。
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