「呪術廻戦」見てました?
ついに最終巻が12月末に発売されましたね!
実は私はアニメ派なので、原作はまだ読んでないんです。
でも、残念なことに、どこからともなくネタバレ情報が入ってきちゃって、だいたいのエンディングは知っちゃってます……(-_-;)
さて、「呪術廻戦」といえば、芥見(あくたみ)先生が仏教に詳しいことで有名ですよね。
特に登場キャラクターが密教の「印」を結んでいるシーンは話題になりました。
まあ、アニメや漫画でそういう演出はよくありますが、この作品が他と違うのは、芥見先生がその「印」の意味をちゃんと理解した上で描いているってところ!
私は密教行者なので、「印」に関して詳しく話すことは「越法罪(おっぽうざい)」にあたるため、そこには触れられません。ただ、「印以外」の仏教情報についてもわかりやすく解説してくれる以下の動画はお勧めです。
ただし、この動画を見た方で真面目に仏教を学ばれている方は、この記事の後半部分もしっかり読んでくださいね。
さて、動画を見た方のための後半部分スタートです。
「越法罪」の話をしましょう。
越法罪は「越三昧耶(おっさんまや)」ともいいます。
「越三昧耶」は、密教で守るべき「三昧耶戒(さんまやかい)」という誓いを破り、修行や教えの秩序を超えてしまう行為のことを指します。
ちなみに超重罪です。
密教の「三昧耶戒」は、仏や菩薩、そしてその教えを守る天部との誓いでもあるので、先日話題にした護法神である天部の怒りを買うほどの重大な過ちです。
むろん。これはただの感情的な怒りじゃなくて「法を正すための厳しい導き」です。
そして、ここからが本題なのですが、先ほどのような動画を紹介しておいて、手のひらを反すようですが、というよりも紹介したからこその注意点として以下に重要なお話をします。
以下の話はあくまで授戒をした人の話にはなりますが、仏教徒であればそれに準ずると考えてください。
伝授を受けずに「印」を結んだり、「真言」を唱えたりするのは、謙虚さを失った自己中心的な行為と見なされ越三昧耶になると考えましょう。
密教では、「印」や「真言」はただの儀式ではなく、仏や菩薩との繋がりを深める大切な象徴です。意味を理解せずに興味本位で使うのは、例えば天部の怒りを買う原因になることもあるということ。特に「印」は修行の段階ごとに師僧から正しく伝授されるものなので、見よう見まねでやるべきものではありません。
密教の誓いを守ることは、自分自身を律すること、そして法を通して他者に害を及ぼさないための戒めでもあります。仏法の尊さは「秩序を守ること」でこそ、その恩恵が現れるとされます。だから、どれほど仏教に興味があっても、正しい導きを受けずに「印」や「真言」を扱うのは慎むべきなんです。
「呪術廻戦」の中で使われる「印」は演出として魅力的です。何も知らない少年、少女がまねをするのはいいのかもしれない。しかし、真面目に仏教を学ぶなら慎重さが求められます。
脅すわけではありませんが「越三昧耶」を犯すことは誓いを破り、護法神の加護を失う恐ろしい結果を招くことがあります。
「興味があるから試してみよう」という軽い気持ちではなく、もし本当に学びたいと思ったら、信頼できる師僧のもとで一歩ずつ学んでいくことが大切です。密教の世界は奥深いからこそ、正しい誓いを守ることで、その本当の力が現れると理解しましょう……。
ではまた。
※星祭りの申し込みについて
詳細は後ほどご案内しますが、取り急ぎ以下のリンクにある申し込みフォームより申し込みください(すでにお申込みいただいた方は、受理していますので大丈夫です)
祈願のお申込みについて
本院で承っている祈願につきまして、以下解説ページから。
当院のご本尊である准胝仏母さまの祈願です。滅罪、延命、求子に強いご尊格です。
荼枳尼天とはお稲荷さまの仏教でも呼び名です。
商売繁盛、学業増進、立身出世など増益につよいご神さまです
病気平癒、健康維持にとてもよく効く祈祷で、お加持をした「お札」を毎日枕の下に入れてその札に「悪いもの」を吸い取ってもらうように機能させます。人によっては患部に当てるよう袋を作ってお守りのようにしている方もいます。不動明王による祈祷を行いますが、当院では延命に強い准胝仏母の力もお借りして祈祷致します。
文殊菩薩祈願
「三人寄らば文殊の知恵」というように智慧を象徴する尊格です。学業増進祈祷、無明を断ち切る祈祷などでお力をいただけます。
光明真言にによる供養(光明供)にて、ご先祖供養を致します。光明真言には強い滅罪の功徳がございます。
(「どんな衆生でも救う」という使命を持って誕生した慈悲深い菩薩さまです。皆様の願いを菩薩さまにお伝えするお手伝いをします)
年始(旧正月)に「星祭」を行い、祈祷札をお出ししておりますが、随時「星祈祷」をお受けしています。
※不動尊華水供を修法致します。
記事が参考になったら
クリック↓お願いします!