「家の宗派が天台寺門宗とは違うのですが……」
そんな質問を何人かの方から頂いた。
当院が「天台寺門宗」という、全国的に見て信徒数が少ない宗派ゆえにほとんどの方の「家の宗派」とは合致しないと想像します。
だから当然「家の宗派と当院の宗派が違う」ということに多くの方が「悩まれる」のだと思いますので、当院のスタンスを明確にしておきたいと思います。
歴史を紐解けば、今、皆さんが「家の宗派」としている「宗派」は江戸時代に施行された「寺請制度」を引き継いでいるケースがほとんどであろうと想像します。
江戸時代にあった「家制度」が生きている時代での「家の宗派」は、絶対的なものだったと想像しますし、また当時は「生きた宗教」として存在意義があったと思います。
ただこの制度は現代において「形骸化」してしまっていて、宗派の教義の違いはおろか、自身の宗派が何かを意識すらしていない方が多数派だと想像します。
(※地域によっては、また個々の家族によって、まだまだ生きた宗派として残っていることは承知しています)
ですから、まずは最初のスタートとして、「個人の信仰」は、「家の宗派」に縛られる必要はないと考えますので、当院としては個人として自由に信仰すればいいと考えます。
ただ、忘れてはいけないのは「ご先祖」の存在です。
今のご家族が「宗派に無関心」だったとしても、過去のご先祖さまが、その宗派に対してどういう接し方をしていたか?ということは「別問題」として存在します。
もしかすると、その宗派に強く信仰があった可能性は当然あります。まず、その「事実」をしっかり念頭におきましょう。
あなたの信仰がしっかりしたものになれば、おいおいそんなご先祖様と折り合いを付けなければならいない時がくるかもしれません。
ただ、それでも重要なのは「あなた」の信仰がしっかりしていること。中途半端ならそのご先祖様が「むむっ!」と眉間に皺を寄せるかもしれません。
多くの人が先祖供養をほったらかしにする現代です。宗派は違えど、あたながしっかりとした信仰心を持ち、必死に先祖供養する姿を見れば、ご先祖様だって嬉しく思うに違いありません。
つまり結論は「宗派の違いが~」と悩む前に、自身の信仰心を固める努力をしましょう。それが先。そのお手伝いはさせていただきます。
そうすればきっとそんなあなたに対してご先祖さまも(そして宗派が違っても)、神仏も前向きな協力をしていただけることと思います。
★ご相談はこちらから★
記事が面白かったら
クリック↓お願いします!