荼枳尼天といえば、大白狐に乗る美しい女神。
ただ「荼枳尼天は怖い」という印象が付きまとう。
それは、本来の荼枳尼天は夜叉で日本に伝来した中期密教では「大日如来の化身である摩訶迦羅天(大黒天)によって調伏されて仏教の護法神となった尊格とする。
だから、胎蔵曼荼羅は無論、焔摩曼荼羅でも先述の白狐に乗った美しい女神では描かれていない。
どんな姿かといえば……(以下リンク参照)
このお姿が、何故に美しい女神に変化したのか?については諸説あってはっきりしない。
ただ我々が荼枳尼天さまを拝むときは、背後に「怖い」という一面があることは忘れないようにしたい。
ちなみに皆が唱える荼枳尼天のご真言も上記、魔訶迦羅天との逸話からきている。
それでも、お姿がお姿だけに荼枳尼天信者の方も、曼荼羅にあるお姿は見て見ぬふりをする人が多いと思う。
ただ荼枳尼天を守護神とし、なおかつ准胝仏母の眷属である焔摩天信者でもある私が嫌悪感を顕に無視するのは違うと思うのだ。
だから胎蔵曼荼羅や焔摩天曼荼羅にあるお姿をむしろ積極的に「自分の中に取り込んで」具体的なイメージに落とし込んでおきたかった。
仏像を作ると、心的インパクトが強すぎるので(グサグサ来過ぎる)、まずは仏画を描いてみる。
まだまだラフのラフで、完成にはほど遠いが随分とイメージは進んだ様に思う。
私の中ではこれも立派な修行なんですよ?(^^)
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