当院は「先祖供養」と「当病平癒」のご依頼が多い。
客観的に自身のブログ記事を見ても、特に先祖供養や当病平癒の話題を多くしているという認識はない。
だとすると准胝仏母さまか、そのご眷属さまが引き寄せているのか?なんて想像をしてみる。
当病平癒といって真っ先に思い浮かぶのは「薬師如来」だろうと思う。
准胝仏母はどちらかと言うと「延命」のイメージが強い。
その延命のお力は眷属の「焔摩天」による、と言う話はこのブログでも何度も触れているのでご存知の方は多いでしょう。
(参考引用)
『焔羅王供行法次第』などの儀軌による、除病、息災、出産、延命、死者の冥福を祈願する焔摩天供という修法が平安時代後期頃から行われる。これに伴ってヤマ(焔摩天)を中尊として眷族を配する焔摩天曼荼羅などが作成される様になった(ブログ:徒然草子より引用)』
さて、昨日の記事のコメントで「なるほど」と思ったことがあったので紹介したい。
昨日の記事では「もう一つの荼枳尼天のお姿」を紹介した。
このお姿は、胎蔵曼荼羅、焔摩天曼荼羅のお姿という話をし、この荼枳尼天は焔摩天の眷属であるという話もした。
だからその荼枳尼天は准胝仏母から見れば「眷属」の「眷属」という関係性になる。
准胝仏母のファミリーと言えばファミリーだ。
さて、話を「当病平癒」に戻す。
焔摩天が延命に強いのは、「死を支配する」という焔摩天の属性からくる、というのはおそらく間違いない。
そして眷属というのは、その親分の「ある力に特化した力」を象徴することが多い。
例えば准胝仏母であれば、「延命」は焔摩天、子宝は「訶梨帝母(鬼子母神)」という具合だ。
参考引用をしてみる
最初は焔摩天供を補完する「延命」に関わりある供養だっりするのだろうか?
さあ、ここで答え合わせ。
昨日の記事のコメントです。
『人体を解剖する(医学的知識の神)という見方もしていますよ。色々な解釈ができて深みがありますね。』
あり得るかも?と思いました。手足を食べていると言えば、おどろおどろしいが、解剖していると見れば見えなくもない!?(少し強引)
むろん確証はありません。ただ可能性があるなら、考察すること自体は悪くない。
だから、その是非をここで追及するなんて野暮なことはむろんしない。
日本で稲荷神となった荼枳尼天とはまた違った、曼荼羅に見る荼枳尼天。
ただこうしてみると、准胝仏母と関係が深いのは、曼荼羅にある焔摩天の眷属としての荼枳尼天。
そのことを改めて考えさせられる。
冒頭では「当院は当病平癒の祈願が多い」と書いた。
だったら、荼枳尼天がもしかすると「医学的知識の神」なんて考察が期待できるなら朗報でしかない。
やはり尊格とういのは、人間の浅はかな頭では計り知れない「深い存在」ですね。
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