聖観音の舟形光背、ようやくラフが仕上った。ここからここから細かく修整する。
因みに素材の「石粉粘土」は完全に硬化すると密度の高い木程にカチカチに硬くなる。色を塗れば、少なくとも私レベルの素人には木との違いは分からない。
速く色が塗りたい……
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私の妄想の話。
私は時々妄想で「祈願をすると、きっと別の世界線にダイブできるのだ」なんてことを想像する。「祈願」というアクションがトリガーになって自分が望む世界線に移動するという説明は割と腹に落ちる。
例えば昨日も話題にした愛犬るびぃの脳腫瘍が、祈願のよって消滅したとしましょう。時にそんな「奇跡」も起こるというのは皆の知るところです。現代科学の教育下にある我々は「物理的に不可能」なことはやはりどうしても心の底で納得できてないことが多い。
ただ、この「世界線が変わる」……つまり「パラレルワールド」という仮説を持ち出すと上述したような「納得感」が得られることがある。
あくまで自分を納得させるための「方便」と思ってもらえるといいと思います。逆にそれ以上の「真否」の議論をするつもりはありません(笑)
「世界線」「パラレルワールド」と言えば「タイムトラベル」を題材にしたSF作品で「タイムパラドクス」を説明するための概念として
採用される。
ウィキに曰く
『パラレルワールド(parallel world)とは、ある世界(時空)から分岐し、それに並行して存在する別の世界(時空)を指す。並行世界、並行宇宙、並行時空とも言われている。 そして、「異世界(異界)」、「魔界」、「四次元世界」などとは違い、パラレルワールドは我々の宇宙と同一の次元を持つ。SFの世界の中だけに存在するのではなく、理論物理学の世界でもその存在の可能性について語られている(ウィキペディア)』
似た世界だけど実は現実世界と並行して存在する別世界なので、タイムトラベルした先での行動が、元にいた世界へ影響を及ばさないという理屈だ。
最近ではアニメ「シュタインズ・ゲート」の影響で、子供らにも「別の世界線に行く」なんて言い方をすると普通に通じる。
ちなみに「シュタインズ・ゲート」はとても面白い作品なのでおススメです(笑)
また、私のブログ記事でよくご紹介する心理学者のアーノルド・ミンデルはマサチューセッツ工科大学で物理学を専攻していたという経歴の持ち主故に「量子論」の話が大好きで、心理学を量子を使って説明することをよくする。だから「パラレルワールド」に関しても当たり前のように「肯定して」語るのが面白い(笑)
ただ難しい物理の話を持ち出さなくても「何かのアクション」がきっかけで結果が変わるのは、あたりまえの「因果応報」な訳で「祈願」という「因」がきっかけで施主に行動が変わり結果が変わるのある意味当たり前だとおも思う。
そして私は今思う、愛犬るびぃの予後が極めていいのは、きっと「祈願」のタイミングで「完治する」という世界線にダイブすることができたのだと。
妄想だけど個人的に割と納得している自分がいる。
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愛犬の「るびぃ」を「てんかん発作」の経過観察でかかりつけの動物病院へ連れて行った。
ひとつ気になることがある。
繰り返し発作を起こした日を最後にすっかり発作は治まっていたが、2度ほど発作を起こした。
その発作を起こした時に「共通している」のが私が不動華水供でるびぃの祈祷を止めている時だ。
一度目は100座萬行して、2日ほど行を止めていた時。そして二度目は今日、動物病院へ行く途中の車の中。実は先日より新たな供養法の前行(つまり自行)を行っていて不動尊華水供(化他行)を止めていた。
本来、てんかん発作は「完治は不可能」は病気である上に、薬でも犬によっては全くとコントールできないとも聞く。
見方によってはそんな重症なてんかんを華水供によってギリギリ「抑えてた」のかもしれない。
さて、動物病院での診断。
診察室で獣医師が重々しい空気感を出している。
るびぃの症状悪化の過程を時系列に書くと
①足がもつれてバランスを崩すこことが目につく。夜、丸いベッドの上で自力で丸くなることができずに鳴き始める。顔が常に傾いてる。この時点で私は老犬によくみられる「前庭疾患」を発症したと考えた。獣医師に相談しても同様の判断で「様子見」となる。
②数日後に「てんかん発作」を起こす。しかも相当な重度の発作(重積発作という)を、最高で日に四度も起こした。
病院からは「動画を撮影しておいて」と言われたので動画にその映像は残っている。今見ても発作中に叫ぶ鳴き声は死の直前の「断末魔の叫び」に聞こえるほどの凄い発作だ。
③その後「抗てんかん薬」を処方されるが、結果的に上述したように2度ほど発作を起こした。
「飼い主さんはどうお考えですか」
獣医師が重苦しい空気の中そう問いかけてきた。
上述した「前庭疾患」も「てんかん発作」も「特発性(原因がない)」なら薬でコントロールする治療一択だ。
しかしるびぃの場合「前庭疾患」と「てんかん発作」が同時に起こっていること、特にてんかん発作は遺伝的な「特発性」の場合、若いうちから発作を起こすがるびぃは13歳になって初めて発作だから遺伝的な「特発性」でない可能性が高いこと。
そこから導きだされる答えは「脳腫瘍」の可能性が疑われるということなのだ。
動物でも今では脳腫瘍の確定診断ではMRIを撮影することでできるようになった。そして脳腫瘍が見つかったならば開頭手術で腫瘍を摘出することもできるそうだ。
「だったらMRI撮って、手術するべきでしょ?」
そう思いますか?
獣医師の表情から決してそれを勧めていないのは明らかだ。
理由はるびぃの年齢だ。
今月、誕生日で14歳になったるびぃは人間で言うなら「78歳」だ。
まずMRIを撮るにしても「全身麻酔」が必要になる。全身麻酔は老犬にとって身体への負担は大きい。もしMRIで腫瘍が見つかったとして果たして「頭を開けて手術」なんてできるのか?極めて危険を伴う手術になるのは想像に難くない。つまり仮にMRIで「腫瘍」が見つかったとしてもできることはないといことになる。
「どうお考えですか?」
という獣医師の心の声はきっとこうなのだ。
「脳腫瘍の可能性もあります。でも年齢を考えると、無理してMRIをとって確定診断ても手術は難しいでしょう。だからてんかんと前庭疾患をうまく薬でコントロールしていきくほうがいいですよね?」
私はこれに関しては獣医師からこのような「相談」があることは想像していたので先に妻と話を決めておいた。
その答えは、医師の心の声に同意すること。
つまりMRIで確定診断はしない。むろん手術もしない(できない)。
中には「なんで手術しないんだ!助かる可能性があるのに見殺しにするのか!」なんてことを言う人がいるかもしれない。
これについては、言い訳ではなく老犬であるるびぃの体力を考えた時には「見殺し」どころかむしろ延命につながると判断したこと。
またなによりも、「治療」を理解できないるびぃ本人にとったら「なんでこんな辛いことをされるんだ?」とただただストレスに違いないということ。
極論を言えば「犬が辛いと思うなら安楽死させればいいじゃない?」という意見もある。介護犬にはその選択肢があることも今回の件で知った。しかし「人間が大変だから、辛いから」という理由での安楽死は到底賛同できないし、それでなくとも仏教徒としてその選択肢ははなからない。
しかし、今回、るびぃの病気の件で、犬の幸せにはどんな選択をしたらいいのか?色々と考えさせられた。
本人(本犬)は、私の想いはそっちのけで今のところ回復に向かっているように見える。
私は不動さまがるびぃを護ってくれていると感じている。
よかったなるびぃ!
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聖観音菩薩の印相はいくつかのバリエーションがある。先日から修繕している聖観音で破損してしまっていた「右手」をどうするか少しだけ迷った。
最も多いパターンは「与願印」だと思われるが、欠損の角度からして腕を下に垂らしてる感じではない。
……ということで、次によく見かける「施無畏印」に決めました。
(参考ページリンク)
おそらく破損前のオリジナルも施無畏印であった可能性が高いと思います。
さて、仏像の修繕記事ばかりで「飽き飽き」していることと思いますが!?残念ながら今日もです(笑)
昨日の続きです。
手が小さくて「修正」したものが概ね完成しました。
上述した「施無畏印」の修正ということですね。
「今度は手がデカすぎる?」と思われる方もいるかもしれませんが、全体のバランスを考えると前回の(左図)が小さすぎだっただけです。
以下の写真参照
指一本一本個別に作ったので、とても小さいけど手の表情が割と感じられます。結構良い形の「施無畏印」じゃないですか!?
別角度写真
「ほらほら、恐れなくてもいいよ」
という声が聞こえてきそうな印に見えませんか!?(自画自賛(笑))
ちなみに、このお像のために「舟形光背」を作成中ですので、「聖観音修繕」はまだまだ続きます。
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世の中に、最も多くある仏像はおそらくお地蔵さんと観音さまがツートップであることに異論のある方はいないと思う。
しかしながらそんな数多くある観音さま(聖観音菩薩)でも「造りの良い像」は案外少ない。特に現代作家さんの観音さまは今風過ぎて観音さまのようでそうじゃないお像もよく目にする。
そんな中、かなり以前に「これは素晴らしい!」と思い手に入れていた観音さま(聖観音菩薩)の古仏があった。ただ、破損がひどく火事にでもあったのか?「すす」だらけけで金額も数千円でした。大きさも15cmくらいの小さなお像です。
このお像が、破損したままになっており、ずっと気になっていたので修繕を例によって自力でしてみました。
修繕してみるとやはりとても作りのいい古仏であったことが改めてわかる素晴らしいお像になりました。
↓修繕前
↓修繕後
どうせここまでやったなら光背も自作しようと思います。
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少し前の記事で「十一面観音さま」のお話をしたときに、頭にあるお顔が彫られていないお像が手元にあるという話をしました。
馬頭観音の光背が完成したら、少しづつ彫り始めるという話をその記事で書きましたが、宣言通りスタートしました。まずは頂上仏面から。なにせ元々のお像がこの通りななので↓
ほとんど一から彫る感じです。また本体のお像も30cm程度なので頭の顔はその分かなり小さいので細かく彫る必要はないのかもそれませんが、はじめての「お顔」制作なので気合いが入れて彫ることにしました。
とういことで途中経過です。
いやいや彫刻刀ではとても大きすぎるので「針」を使って細かく削りました。
もともと「丸顔」というよりは「ただの丸」だったので、石粉粘土を足してどうにか「人の顔」には見えまでにしました(まだヘルメットをかぶってるようですが……これから整えます)。また「仏さまの顔」に見えるか?と問われれば「?」が残りますね(^^;
実際に写真では寄っているので表情が分かりますが1m離れれば全くどんな顔か判別できません。そのくらいのサイズです。
残りの9面はサイズがさらに小さいうえに表情のバリエーションも豊富(柔和形、瞋怒形、暴悪大笑面)なので何度がメチャ高いですよね、でも皆同じ顔なら作る意味もないのでそれぞれの顔の見分けがつく程度には頑張りたいと思います。
こうご期待!
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