数日前、拙寺の本堂にある水瓶に足を引っかけて「バシャ」と水をぶちまけたことがあった。
割と大きな水瓶で2Lくらいの水がこぼれ、結構な「水浸し状態」となった。
「ああ、やっちまった!」
とブルーになりながらも大慌てでバスタオルに水を吸わせ、最終的に水気が床から無くなるまでは何度も乾拭きをする羽目になった。
確かに、大変だったのだがふと思ったのは想像以上に乾拭きにつかった雑巾が汚れてしまったこと。
「ほら、掃除が行き届いてないんじゃないか?」
その雑巾を見て、ご本尊のそんなメッセージが頭に思い浮かんだのだった。
昨日は長野県の飯縄山の麓にある金翅鳥院の奥の院へ師僧と私を含めた行者3名で修法へ参った。
朝4:00出発で休憩を入れれば5時間くらいかかる長い道程。
通常は9時前に到着してから四壇あるすべての壇の準備にかかり、出来たところから担当の行者が修法をするのだが、毎度時間との勝負でモタモタと準備することが許されない。
ただ、昨日はトラブル発生。
※ご参考記事、師僧のブログ
奥の院のドアを開けるなり洗面所から水が噴き出す音。そして床を見ればまるで床上浸水したかのように水浸しだったのだ。
「これは水を外に掃き出して、掃除するだけで拝む時間がないかも?」
という空気が流れる。
ただ、示し合わせたかのようにからからに乾いたぞうきんが大量に置いてあり、水を吸いまくった古いカーペットを皆で外に出して、せっせと乾雑巾で床を拭いたら思ったより短時間でなんとかなった。
そして無事に各壇の修法に取り掛かり、私も黄不動さまご本尊の護摩壇で、不動護摩を厳修させていただきました。
さて、床掃除をしていた時。
床を拭いた汚れた乾雑巾を見て思ったのである。
「この光景、数日前に経験してるよな?」と。
そう、拙寺の本堂でここまでの規模ではないが「水浸し」を経験していた。そう言って意味ではちょっとした共時性(シンクロニシティ)でもあった。
この日も、確かに水浸しで大変だったが、だからこそ普段動かさないソファーや棚を動かし、丁寧に水拭き、乾拭きをしたことで結果的に丁寧な床掃除ができたのだった。
夕方、鎌倉に帰って来てから、同行したK先生を大船駅まで送る最中、K先生がぼそりと言った。
「今日のは、我々に掃除をしろというご本尊の声ですよね」
と。
私もまさに同じことを思っていたので
「ってことは掃除をすることで、我々は徳を積ませていただいたってことですね」
と返した。
この日、『日日是好日』という禅宗の言葉を、つくづく噛みしめたのであった。
祈願のお申込みについて
本院で承っている祈願につきまして、以下解説ページから。
本尊准胝仏母祈願(¥5,000~)
当院のご本尊である准胝仏母さまの祈願です。滅罪、延命、求子に強いご尊格です。
荼枳尼天尊祈願(¥2,000~)
荼枳尼天とはお稲荷さまの仏教でも呼び名です。
商売繁盛、学業増進、立身出世など増益につよいご神さまです
病気平癒、健康維持にとてもよく効く祈祷で、お加持をした「お札」を毎日枕の下に入れてその札に「悪いもの」を吸い取ってもらうように機能させます。人によっては患部に当てるよう袋を作ってお守りのようにしている方もいます。不動明王による祈祷を行いますが、当院では延命に強い准胝仏母の力もお借りして祈祷致します。
光明真言にによる供養(光明供)にて、ご先祖供養を致します。光明真言には強い滅罪の功徳がございます。
(「どんな衆生でも救う」という使命を持って誕生した慈悲深い菩薩さまです。皆様の願いを菩薩さまにお伝えするお手伝いをします)
年始(旧正月)に「星祭」を行い、祈祷札をお出ししておりますが、随時「星祈祷」をお受けしています。
※不動尊華水供を修法致します。
記事が参考になったら
クリック↓お願いします!