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解説
『荼枳尼天は稲荷である』
ご存知でしょうか?荼枳尼天と言うお名前を知らなくてもお稲荷さまを知らない人はいないと思います。
日本で「稲荷」と言えば神道の神さまであり、宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)倉稲魂命(うかのみたまのみこと)をお祀りしている神社がほとんどだと思います。
ただ、神仏習合が当たり前の明治維新以前では、「稲荷」と呼ばれる霊場の多くには荼枳尼天が祀られていたというのは案外知られていません。
現代で明らかに仏教のお寺で「稲荷」を呼称するのは豊川稲荷、最上稲荷が有名。
そして、当院の祈願も「荼枳尼天」による祈願です。
「稲荷信仰」は、もともと「穀霊信仰」から発展した「五穀豊穣」を祈る信仰。だから荼枳尼天信仰にも「五穀豊穣」から「増益(ぞうやく)」の功徳が強調される。
「増益」とは我々は「ぞうやく」と発音して、平たく言うと「ゼロ」から「プラス」していく功徳のこと。商売繁盛、学業増進、福徳円満、立身出世など。
当院のご本尊「准胝仏母」は、基本的に万能のご尊格で、もちろん「増益」にも強いのだが、それでも強いて言えば「息災」の尊格と言える。息災とは増益のゼロからプラスを生み出すというよりは「マイナス(例えば病気)」をゼロに戻す(治癒する)功徳。当院の信者さまはそのことを知ってか、当病平癒、身体健全など圧倒的に「息災」の願意が多い。
だから特に「増益」の祈願をされる方は「荼枳尼天さま」に頼るのがよろしいかと思います。
くどい様ですが本尊の准胝仏母は万能のご尊格なので不足があることは一切ないのですが、強いて荼枳尼天さまの験の特徴を言えば、「験が直接的」で「早い」でしょうか。
「直接的」というのは、適切な例えではないかもしれませんが「魚を直接与えるのか?」「魚の取り方を教えるか?」の違い。前者が天部(荼枳尼天さまなど)、後者が仏部、菩薩(准胝仏母さま、観音さまなど)。必ずしもこういった図式ではないと思いますがイメージとして掴んでもらうために極端な例をだしました。
肝心なのは、その人にとって「直接的に」「早く」結果が出ることが、仏道を進む上で好ましいのか?ということ。
例えば思いがけないお金がいきなり手に入って「ダメになる」人もいれば「それを足掛かりに」人生を浮上させられるひととに当然別れるでしょう。
むろん、思いがけないお金なんてなくても、じっくり腰を据えてゆるやかに、「マイナス」を避け、穏やかな幸せを招き寄せる「息災でいいのだ」という人もいるでしょう。
要はケースバイケースでその人それぞれだと思う。
まあ、早く験が出て、自滅するような人には荼枳尼天さまも動かないだろうけど。でも、もしかすると「こいつは早急に手当てしてやらんとヤバいな」と思えば手を差し伸べてくれるケースもあるかもしれない。その人が将来的に見込みのある人なら。
ただ、以前の記事でも書いたことがあると思うが、験が早いということは環境がドラスティックに変わるということでもあり、それに耐え得る「信仰心」を試されるケースが多い気がする。これは経験的に。
例えばそれは多くの場合「大きな利益」の反動で「試練」という名で襲い掛かる。その試練を「修行」とプラスに捉えることができるなら、おそらく無事に荼枳尼天さまのような天部尊の力を仏道に活かす信仰心に昇華できると思う。
それができないとただただ自滅の道を進むかもしれない。
脅かすようなことを言ったが、常に謙虚に真摯にしっかりした信仰心があれば、基本的には心配する必要はないと思う。
結局は「信仰」次第。信仰無くして利益だけ、というのは無論ダメ。特に天部尊はそこに厳しい。
当院の荼枳尼天さまは、お像、御影ともに「刀自女経」で説かれるお姿です。この荼枳尼天さまは金翅鳥のようにひと「はばたき」で一千里飛ぶが如く疾走する大白狐さまに跨ります。だからきっと験は早い(プラス般若理趣分そのものが十六善神が動くので験が速いというダブルで効いてくるかも!?)
①般若理趣分 荼枳尼天 毎月祈祷 ¥2,000/月
②般若理趣分 荼枳尼天 年祈祷 ¥5,000/年
③般若理趣分 荼枳尼天 特別年祈祷 ¥20,000/年
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住職 亮和作 荼枳尼天像
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