今年最後の「低山修行」は東京都青梅市にある「御岳山」だ。
「御岳山」は山頂に「武蔵御嶽神社」が鎮座する山岳信仰の霊山であるのは言わずもがなですね。
さて「御嶽神社」はこの「武蔵」に限らず全国に点在してるが、そもそも「御嶽って何?」と言う人もいると思う。
最近は便利なもので大抵の情報はウィキペディアで拾える(笑)
『御嶽神社(みたけじんじゃ)は、蔵王権現を祭った神社。金峰神社・金峯神社(きんぶ、きんぷ、きんぽう、みたけ)ともいう。総本社は吉野金峰山寺の蔵王権現堂(ウィキペディア)』
修験者の末席を汚すものとして、また大峯奥駈道を曲がりなりにも萬行した者としては「吉野金峯山寺」「蔵王権現」と聞けば、最上級の畏敬の念が湧いてくる。
その関東の蔵王信仰の中心にあったのが、「武蔵御嶽蔵王権現」つまり今の「武蔵御嶽神社」。御岳山から大岳山の山並みは奈良の金峯山によく似るというから、そこへの参拝となれば自身の気持ちもより引きしまる。
さて、冒頭で書いたように武蔵御嶽神社は御岳山の「山頂」に鎮座している。御岳山は標高929mなので低山と言ってもそれなりに高い標高だ。
御岳山の登山口ともいうべき「滝本駅」までは、自宅から車で1時間。時間的余裕はあるので今回はケーブルカーは使わずに、山頂まで歩いた。
滝本駅から山頂までは「表参道」となっており、ケーブルカーが通る前は皆この道を歩いで参拝したとある。だからその道は「山伏限定」の険しい山道ではなく庶民が誰でも通った道。今では舗装道路で山頂まで行ける。
ただ舗装道路とはいえ、そこは山頂付近まで続く杉並木がおよそ700本以上。その杉の木はどれも「神木」に匹敵するほどの巨木でとにかく気持ちがいい。結構な急登で体力は削られるが、山のパワーをそれ以上に受けてとれること間違いなし!
さて、御岳山のもう一つの「顔」といえば「お犬さま」がある。
musashimitakejinja.jp 最近ではそれにあやかって?ペットの犬の祈願が増えているとのことで、今日も「犬連れ」の参拝者を多く見かけた。ケーブルカーも「ペット乗り入れ」に協力的なシステムになっているようだ。
その中で、ケーブルカーを使わずに下から飼い主様と一緒に歩いて山頂を目指す犬さんがいた。
犬ご本人にも修行させるとは……なんと素晴らしい!?
犬は強脚と聞くが、割と小さな愛玩犬だったので結構辛そうだった。
犬さん、今日はいい修行ができたね(笑)
さて、御岳山から見た「大岳山」。この山も特徴的な形なので、どこにいても探してしまう山の一つ。
御岳山からの眺望。曇り空だったのは残念。山からの眺望で関東平野を見れば癖で筑波山を探してしまう。……すぐ見つかりました(中央にうっすら)。
武蔵御嶽神社到着。大みそかはそれほど参拝者は多くない。明日は初詣でごった返すんでしょうね。
神社の最奥に「男具那社」を遥拝する鳥居がある。
美しい円錐形の山がそれだ。
現在の社殿のある御岳山は、元来は奥の院であるこの「男具那社」を遥拝するための「遥拝所」だった説もあるとか。だとするとこの円錐形の山が、最古の「ご神体だった」という説もあるのかもしれない(私の想像)。
御岳山最高点のあるのが「大口真神社」。この狛犬さまは、とても凛々かったですね。
写真に「刀」のような白い筋が見えていますが、肉眼でも見えてました。太陽光だとは思いますが、それにしても不思議な光でした。
今回は、初めてでしたのでただただご挨拶。八王子に来てから多くの「低山」に登っているが、それは自身が修行する「ホーム」を決めたいということもある。この「御岳山」はその最有力かな。少なくとも、ここは頻回に通うべきだと強く感じました。次回からは奥の院、大岳山への参拝も計画してきたいと思います。
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