お盆は冥界に繋がりやすいという。
お盆は「盂蘭盆会」の省略形として「盆」であることはご存知の通り。
『盂蘭盆経』『報恩奉盆経』などに説かれる目連尊者の餓鬼道に堕ちた亡母への供養の伝説に由来すると説明される。
我が道場には「冥界の王」という属性をもつ「焔摩天」がいる。
冥界は人間にとって不可避である「死」を考えた時に無視できない存在になる。
冥界の王であれば、人間の生死をコントロールすることなんて造作もない……だからなのか焔摩天は「延命」で拝まれる。
准胝仏母が延命の功徳があるのは、その眷属に「焔摩天」がいるという話は、このブログで何度もした。
生死を司るといことは、その人の「運命」を司るという意味で、焔摩天と「星」の尊格である「尊星王」の歴史もこのブログでは多く記事にした。
ものの本によると焔摩天の供養は平安時代以降「延命」の祈願として貴族に重宝されたという。また焔摩天を「延命」ではなく「死者の供養」を拝む「冥道供」も存在するとある。
この季節、冥界に近づいたからなのかよく「焔摩天」が意識に浮かぶ。
その姿は、胎蔵曼荼羅では皆が良く知る「閻魔大王」ではなく柔和な菩薩形で水牛に座る。
その像を倣って御影を描いてみた。(使用アプリ;ibispaint)
また、我が道場のお像は同じ菩薩形だが立像。この立像のスタイルは一二天の一員として描かる仏画で多く見られる。
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