高い本を中古で購入した。
なんとも難しいタイトル!!と感じる方が多いと思うが、実はこの本のタイトルに関係がある記事を過去に書いている。
それが、こちら。
覚えてますでしょうか?当院の大日如来は「四面」で、日本で見かけるお像と随分違うという話をこの記事でしました。
ざっくり言うと、日本で多く見かける金剛界系の大日如来と近しい大日如来だが、『もとになっているお経』が「金剛頂経」ではなく、「一切悪趣清浄儀軌」に説かれる曼荼羅に描かれる大日如来。
この曼荼羅が実は胎蔵曼荼羅と金剛界曼荼羅の双方の特徴を有していることは、先の記事でも書いた。
そしてこのお経は日本密教と同じく中期密教のお経であることも。
悪趣清浄曼荼羅↓(写真でも、みれたのは感動!)
『一切悪趣清浄儀軌』の研究 中島小乃美著(起心書房)扉絵より引用
日本の両界曼荼羅の著書はいくらか読んでみたので、その応用編として読んでみるの良いかなと思い本書を買った。
また当院のお像と関係が深いお経となれば、捨て置けないというのもある。
……といっても、さすが研究書だけあってとても難解なのでゆっくり読み進めようと思う。
ご参考までに、当院の大日如来である「一切智如来」の姿に関する記述があったので引用します。
『普明ビルシャナ(一切智大日のこと):三時の義利を不顛倒に知り、相の罪垢を離れているから法螺貝のように白く、大楽を自性としている菩提心は柔和で象徴はクムダの花のように潤沢。方向と分位がなく、無我の故に一切平等の自性で四智に通達した自性であるから四面。意清浄なることが金剛の如く無為で一切相を離れている。威圧されず、無分別に安住なされる『一切悪趣清浄儀軌』の研究 中島小乃美著(起心書房)より引用』
※准胝独部法伝授会10/9(月・祝日)、定員となりましたので締め切らせていただきます。お申込みいただいた方には追ってご連絡させていただきます。
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