この文章を読んでいる皆さんもご存じのことと思いますが、つい先日、北九州のマクドナルドで女子中学生が刺殺されるという痛ましい事件が起きました。まず初めに、今回の事件で尊い命を落とされた少女とそのご家族に心より哀悼の意を捧げます。突然の悲劇に見舞われたことを思うと、言葉もありません。残されたご家族の深い悲しみを想像するとともに、二度とこのようなことが起こらないことを強く願わずにはいられません。
ニュースでは犠牲となった少女には防御創がなかったこと、さらにナイフによる刺傷は一つだけであったことが報道されています。わずか一刺しだけで命を奪われてしまった事実に、武道経験者の私は思うことが多くありました。
私が通うテコンドー道場にもこの少女と同じくらいの年頃の少年少女がたくさんいます。この事件を知ってからというもの、もし彼らが同じような状況に直面したらどうするのだろうか、果たして日ごろの練習が彼らを守ることにつながるのだろうかと考えさせられました。
武道や格闘技の稽古を積むことで、攻撃に対して反射的に身を守る動作が養われます。例えば顔や腹部に攻撃が迫った際に、恐らく無意識に(反射的に)手や腕を上げて防御する反応が自然と出るようになります。これが「防御創」につながることもありますが、命を守るための第一歩にはなりえると考えます。
ただし、勘違いしてはいけないのは武道・格闘技が決して万能ではないことも忘れてはいけません。特に非力な子供や女性は相手が武器を持ち、不意を突いてきた場合、反射的な防御だけではすべての危険から身を守れないと思う。
だから武道や格闘技では、まず「戦わずして勝つ」「逃げることが最優先」が重視される。いかに危険を回避し、冷静に対応するかが重要であることを稽古の中で学びます。
あの無敗の剣豪、宮本武蔵が決して負けることがなかったのは「負ける試合」を回避し続けたからに他ならない。これは武道では卑怯とは呼ばない。
また、子供たちが緊急事態に直面した際、パニックになってしまうこともあるだろう。しかし、日ごろから稽古を積んでいる子供たちは、恐怖に耐性がつきやすいと思う。人と対峙するという経験を多く積んでいるからだ。だから全くの素人とは違い、とっさに冷静な判断ができるチャンスも増えると想像する。これはつまり「その場から逃げる」「助けを求める」といった適切な行動を取れる可能性が高まるという意味です。
今回の事件のように、不意打ちによる一撃で命を奪われるケースも存在します。武道や格闘技の訓練をしていても、相手が武器を持ち、しかも不意を突いてきた場合、防御が間に合わないことはあるでしょう。そして、その現実は、決して過小評価してはなりません。
だからこそ、何よりも大切なのは「戦わない勇気」と「逃げる判断力」です。武道の稽古では、相手に立ち向かうことだけでなく、危険を回避し、逃げることこそ賢明な選択であると教えます。戦うことは最後の最後の手段であり、まずは命を守るために全力で逃げること。これが本当の「強さ」です。
全ての武道・格闘技道場に通う少年少女たちへ。
君たちが日ごろの稽古で学んでいることは、ただ強くなるためだけではない。君たち自身の命を守り、大切な人を守るための力だ。
武道の道は、「勝つ」ことではなく、「守る」ことに意味がある。いざというときにとっさに身を守り、勇気を持って逃げること。これは恥ではなく、生きるための知恵です。君たちがこれからも稽古に励み、自分自身の命を守る力をしっかりと身につけることを私は願う。
世の中には理不尽で悲しい事件が起こります。しかし、私たち大人ができることは、子供たちに「危険に立ち向かわない勇気」と「自分の命を守るための知恵」を伝えることです。そのために、武道や格闘技に触れることは恐らくプラスになると思います。
だから少年少女たちよ。どんな状況でも諦めず、まずは命を守る術を手にしてほしいと、おじさんは願っています。
祈願のお申込みについて
本院で承っている祈願につきまして、以下解説ページから。
当院のご本尊である准胝仏母さまの祈願です。滅罪、延命、求子に強いご尊格です。
荼枳尼天とはお稲荷さまの仏教でも呼び名です。
商売繁盛、学業増進、立身出世など増益につよいご神さまです
病気平癒、健康維持にとてもよく効く祈祷で、お加持をした「お札」を毎日枕の下に入れてその札に「悪いもの」を吸い取ってもらうように機能させます。人によっては患部に当てるよう袋を作ってお守りのようにしている方もいます。不動明王による祈祷を行いますが、当院では延命に強い准胝仏母の力もお借りして祈祷致します。
文殊菩薩祈願
「三人寄らば文殊の知恵」というように智慧を象徴する尊格です。学業増進祈祷、無明を断ち切る祈祷などでお力をいただけます。
光明真言にによる供養(光明供)にて、ご先祖供養を致します。光明真言には強い滅罪の功徳がございます。
(「どんな衆生でも救う」という使命を持って誕生した慈悲深い菩薩さまです。皆様の願いを菩薩さまにお伝えするお手伝いをします)
年始(旧正月)に「星祭」を行い、祈祷札をお出ししておりますが、随時「星祈祷」をお受けしています。
※不動尊華水供を修法致します。
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