金曜星(変化運)
タイトルにもある通り、この星にとってのテーマは「変化」。その性質は「吉」でも「凶」でもなく、一応「中吉」とされています。
変化にはさまざまな形がありますよね?
例えば、「環境の変化」に対応しなければならない年かもしれませんし、「自ら変化を起こす年」になる可能性もあります。前者であれば、変化に柔軟に対応するための準備が必要ですし、後者であれば、「変化をポジティブに捉え、プラスの結果に導く努力」が求められるでしょう。
つまり、「変化」という言葉自体には「良い」も「悪い」も含まれています。
たとえば、事業が成功して大富豪になるのも「変化」ですし、人生で最大の変化、つまり「死」もまた変化の一形態です。これらの変化が「吉」となるか「凶」となるかは、その人の状況や受け止め方次第と言えるでしょう。
いずれにしても、良くも悪くも「変化」に備えることが求められる年と言えます。
金曜星は、旧暦で以下の生まれの人に該当します。
金曜星(きんようせい)中吉【4歳スタート】
年齢(数え年) | 生年(和暦) | 生年(西暦) |
---|---|---|
4歳 | 令和4年 | 2022年 |
13歳 | 平成25年 | 2013年 |
22歳 | 平成16年 | 2004年 |
31歳 | 平成7年 | 1995年 |
40歳 | 昭和61年 | 1986年 |
49歳 | 昭和52年 | 1977年 |
58歳 | 昭和43年 | 1968年 |
67歳 | 昭和34年 | 1959年 |
76歳 | 昭和25年 | 1950年 |
85歳 | 昭和16年 | 1941年 |
94歳 | 昭和7年 | 1932年 |
103歳 | 大正12年 | 1923年 |
〇金曜星 お姿
金曜星(太白星)は、女人形にして西冠を戴き、琵琶を弾ずる姿として描かれることが一般的です(『天部の仏像事典』より)。
補足
ただし、この金曜星に限らず、九曜星の御姿には固定されたパターンがなく、その解釈は多様です。その理由は以下の解説からも読み取れます。
『中国の密教図像は、インド神話から忠実に伝承され復原的に図像化されたものと、中国独自に解釈されて作成されたもの、さらには道教のオリジナルな創作も伝えられており一定していない』(『火羅図の図像と成立』 真鍋)
そのため、金曜星と言えば「鳳凰冠」と「琵琶」が一般的に想起されますが、それに該当しない描写も存在します。
胎蔵曼荼羅との比較
たとえば、手元の図像集『仏像図彙』と『胎蔵曼荼羅』を見比べると、『胎蔵曼荼羅』の図には鳳凰も琵琶も描かれていません。このように、図像の解釈や描写は一定ではないことが確認できます。
さらに、『五星及二十八宿神形図』という図巻に金曜星(太白星)について詳しい描写がありましたので、参考として以下に箇条書きで引用します。
- 「第四の太白星神はもっとも優麗である。太白は后妃なり」
- 「強い表情の白面の女神」
- 「大きな鳳冠をかぶり」
- 「左手を胸に、右腕は水平に曲げて掌を直立し、黄衣が風になびき」
- 「乗っている巨な鳳凰はとさかを立て、カギ形のくちばしを尖らせ、翼を張り、長い尾羽を後方にひらめかせ、両脚をそろえ宙を蹴っている」
- 「太白星につきものの琵琶は持っていない」
この記述では、金曜星が「鳳凰冠」を戴くだけでなく、鳳凰そのものに跨っているとあります。この描写は、『九天玄女』を彷彿とさせますね。ただし、ここでは「琵琶」は持たないと明記されています。
また、引用中の「左手を胸に、右腕は水平に曲げて掌を直立し」という描写は、左右の手の動きが反転すると『胎蔵曼荼羅』における御姿と一致する点も興味深い特徴です。
当院の描写について
当院における金曜星のお姿は、『仏像図彙』を忠実に踏襲して描いています。
★星まつり申し込み受付中★
以下のリンクより申し込みフォームより申し込みください。
その他、祈願のお申込みについて
本院で承っている祈願につきまして、以下解説ページから。
当院のご本尊である准胝仏母さまの祈願です。滅罪、延命、求子に強いご尊格です。
荼枳尼天とはお稲荷さまの仏教でも呼び名です。
商売繁盛、学業増進、立身出世など増益につよいご神さまです
病気平癒、健康維持にとてもよく効く祈祷で、お加持をした「お札」を毎日枕の下に入れてその札に「悪いもの」を吸い取ってもらうように機能させます。人によっては患部に当てるよう袋を作ってお守りのようにしている方もいます。不動明王による祈祷を行いますが、当院では延命に強い准胝仏母の力もお借りして祈祷致します。
文殊菩薩祈願
「三人寄らば文殊の知恵」というように智慧を象徴する尊格です。学業増進祈祷、無明を断ち切る祈祷などでお力をいただけます。
光明真言にによる供養(光明供)にて、ご先祖供養を致します。光明真言には強い滅罪の功徳がございます。
(「どんな衆生でも救う」という使命を持って誕生した慈悲深い菩薩さまです。皆様の願いを菩薩さまにお伝えするお手伝いをします)
年始(旧正月)に「星祭」を行い、祈祷札をお出ししておりますが、随時「星祈祷」をお受けしています。
※不動尊華水供を修法致します。
記事が参考になったら
クリック↓お願いします!