「引き寄せ」と「祈願」について質問をいただきました。
まず、「引き寄せ」って知ってますか?
割と人気のコンテンツですよね。
基本的には「スピリチャルな話でしょ?」という感想を持つ人が多いと思います。
確かに「スピ要素」が全くないと言えば、嘘になりますが、割と「ビジネス系」の図書でもこの「引き寄せ」の話は好まれます。一般企業に勤める私もビジネス系の図書で何度か「引き寄せ」の話に出くわすこともあります。
私の知る限りでは「浅見帆帆子さん」が走りかな?という気がしますがどうでしょう?
私は「引き寄せ」の話にそこまで詳しい訳ではないのですが、「引き寄せ?聞いたことないんだけど?」という人のために簡単に説明しておくと……
「その人のレベルにあった人が集まる」「その人のレベルが上がると、成功に必要なものが引き寄せられてくる」
だいたいこんなイメージではないでしょうか。つまり「レベルが上がる」と成功に必要なものが「引き寄せられる」という考え方。人も、状況(環境)も、お金も。
「レベルが上がるってなんなん?」と思いますよね。
「なるべくポジティブな環境に身を置く」ことで「自分もポジティブな行動を選択できるようにする」という感じでしょうか。
ポイントは「ただただ強く念じるポジティブシンキング!」という話ではなくて、「ポジティブな環境に身を置く」ことで「自分をポジティブに染めていく」という感じ(私の理解)。
例えば「陰口」「悪口」をするような人から遠ざかる、相手の足を引っ張るような人から遠ざかる、とか。逆に前向きにチャレンジしている人と、実際に成功している人と積極的に関わる、教えを乞う……等。
裏を返せば、周りに「陰口」「悪口」ばかりをする人が目につく人は「それが今自分がいるレベル」という話になる。だからそれを自覚して付き合う人を変えてレベルを上げましょう!という方法論です。
そう考えると、実は、これを実践ことは決して「楽な話」では全くなく、むしろ正攻法。ひたすら楽観主義のポジティブシンキングとは一線を画するという印象。この現実逃避していない感じがビジネスマンに好かれるポイントかな?とも思う。
さて、前置きが長くなりました。
冒頭の「引き寄せ」と「祈願」の違いは?ですね。
あくまで「私個人の意見」として述べてみたいと思います。
当たり前ですが「引き寄せ」と「祈願」では目的が違います。
片や「成功すること」、片や「仏道を正しく進むこと」です
まず「ここ」をしっかり区別する必要があります。
区別できた上で……(←ここ重要)
上述した引き寄せで言う「レベルを上げる行動」を「仏道を正しく進む行動」に置き換えるならば、「悪い行動を遠ざけ(戒律)」「気づきを大切にする」など割と近しい関係性があると思います。
でも仏教なら「引き寄せ」という言葉よりも「縁」という言葉を使いたいですね。
「仏道を進むための縁を(例えば祈願を叶える過程で)神仏が与えてくださる」
こんな感じでしょうか。
そしてもし「引き寄せ」からの学びがあるとすれば、「祈願が叶う」場合はピンポイントで即物的な「験」に一喜一憂するといよりは、身の回りが仏道で言うところの「正しい環境」に整ってきているか?という視点になってその祈願を「修行」に昇華できるかどうかですね。
現代の「流行り」のコンテンツは、先入観だけで厭忌してしまう人も多いと思うますが、時に「理解を助ける方便」として参考にするのもありだな、と思います。
仏教の図書や難しく、とっつきにくいものが多いですからね。
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