星の話。
小学生のころ、一番嬉しかった親からのプレゼントが天体望遠鏡だった。
望遠鏡を買ってもらったこの年、ちょうと「土星の環」が消えるという珍しい年だった。
調べてみると、1980年。
当時から今とかわらず?「のめり込む」タイプだったので毎日夜になれば近所の畑に望遠鏡を担いでは、夜空を旅した。
そんな小学生の時に空を見まくったおかげで、今でも「当時の癖」で空が暗くなれば自然と視線は夜空に向いて、好きな星々を探す。
北極星、金星、木星、火星、土星。これらの天体は空を見上げれば、この歳になってもすぐに見つけることができる。
ちょっと専門的な?ことを言うと、望遠鏡の「架台」には単純に上下、左右に動く「経緯台」とよばれるものと、軸を北極星に合わせて星の運行に合わせて動かせる「赤道儀台」という2種類のタイプがある。もちろん単純な「経緯台」の方が安価であったため、私がもらった望遠鏡も「経緯台」だった。
ただ、これでは物足りなくなった私はついには、中学生にして「赤道儀台」を自作までした。
さて、なぜこんな話をしたかというと、赤道儀台を使うということは、天体望遠鏡を使う際に、毎回台の軸を「北極星」に合わせるという作業が発生するということ。
だから天体観測は「まずは北極星から」ということになり、もっとも目を向けなければいけなくなるのが「北極星」ということなのだ。
つまり当時から最も身近であった星が「北極星だった」ということを自分でも改めて思い出したのだ。
最近ではその北極星を神格化した尊星王を作成し、さらには作成中の多羅菩薩のTaraは、サンスクリットで「ドゥルヴァ」といい「北極星」の意味があることは先のブログでも話題にした通りだ。
少年時代に数えきれない程「見て、感じて」蓄積された北極星のイメージ。
それが私の中では今でも残っている。そのイメージは自身の過去と結びついた超個人的なイメージで決して普遍的ではないかもしれない。
それでも40年以上の蓄積だし自身が拝むお像だから、そのイメージを作成中のお像にも反映しようと思っているのだ。
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