お寺の本堂を参拝すると、ご本尊が「三尊像」であることが多くある。
出合う可能性が高い三尊像は以下の三種類であろうか
薬師三尊、阿弥陀三尊、釈迦三尊
では、以下の三尊像はご存知でしょうか?
これは古くインドの時代に、かなり重要な三尊像のはずが、その三尊像がお祀りされているという話はつゆ見かけない。
さて……
「なぜこの三尊像は重要なのか?」
というヒントを少し。
配置に注目しましょう。
上記三尊像は中央に釈迦如来・右側に観音菩薩・左側に金剛手菩薩という並びになっています。
「ああ!分かった!!」
とピンと来た人は密教に詳しい人。
逆に護身法を伝授されているならこれに気付けないとダメですよ(笑)
答を言うと、この三尊像が発展して……
釈迦如来が「仏部」、観音菩薩が「蓮華部」、金剛手菩薩が「金剛部」として胎蔵曼荼羅の中心的存在になったという話です。
曼荼羅の中央が中大八葉印の仏部、右側が蓮華部、左側が金剛部とういうのは、そのスタートは上述の三尊像の配置の名残ということ。
さてよく「曼荼羅をイメージする」と安易に説明されることがあるが、例えば400尊以上も描かれる胎蔵曼荼羅をイメージするなんてそうそうできることではない(私の場合)。
それなら……と私は少なくともこの三部のイメージを三尊像という一番最初期のシンプルなイメージまで引き下げるという工夫をする。
釈迦如来≒大日如来、観音菩薩、金剛手菩薩という三尊を思い浮かべるだけならハードルはぐっと下がる。
(※金剛手菩薩は「知らない」という人がいると思います。また割と理解しにくい尊像なのでいつか解説します)
ということで、三尊像。
そうなっているには必ず意味がある。
今日のヒントは『時にその意味を探ってみると、色々な発見がありますよ』です。
これも私流の「仏像に学ぶ仏教」です(笑)
我が家の二尊さま↓
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