在家修行者がよくしてしまう勘違いがある。
あるボディービルダーの話がとても参考になるので紹介する。
『トレーニングってキツイじゃないですか?だから何か義務感を持ったり、何か認めて貰いたくなるような感じになっちゃうんと思うんですけど、これって凄い間違いですよね?トレーニングに興味がない人からすれば2時間ジムに行く、2時間パチンコに行く、全く一緒のことなんですよ。トレーニングを頑張っているからと言って、一般の人から見たらどうでもいい事であって、まぁ好きな事やってんでしょ?(ボディービルダー木澤大祐)』
こと仏教の修行と言えば、スポーツのトレーニング以上に「高尚な修行をしている私、偉い」という勘違いの罠に嵌りやすい。
特に家族に対しての態度で、間違ったことをしてしまうことがある。つまり本山の講習会、修験道の山の修行、時間的、経済的にも相応にかかるが、「俺は仏教の修行をしているのだ」と押し切ってしまうのだ。
「俺は仏教の修行!!」と偉ぶっても、家族からしたら上に引用したトレーニングと同じで、趣味で時間とお金を使っているのと全く変わらない。
私もそうだったが、最初は徹底的に家族から非難される。
家族をないがしろにし、負担をかけ、自分だけ好きなだけひたすら修行するという態度は、当然間違いだが、それに気づけないことが多い。
ただ無理を通すのではなく、理解を得られるか?おそらくそれが修行になる。
師僧もよく言われる。
「家族すら自身の信者にならずに、どうして他者を信者にできようか」
裏を返すと「これ」を超えられなければ修行はそれ以上進めないともいえる。
両親が反対している。夫婦間で理解がない。親子間で上手くいっていない。そんな問題があったなら、まずそこをどう解消するか?……人によっては困難な修行になる。
問題に蓋をしないで向き合って解決する。どんな場面でもそれが重要になる。
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