准胝院のブログ

八王子市で准胝仏母を本尊とする天台寺門宗祈願寺院「准胝院」のブログです。准胝仏母祈願、不動明王祈願、人型加持(当病平癒)、先祖供養(光明供)、願いを叶える祈願(多羅菩薩)、荼枳尼天尊(稲荷)の増益祈願等

2025-10-01から1ヶ月間の記事一覧

錯覚でも「愛」は「愛」

特に母の命日というわけではない。けれど、ふと母の臨終の場面を思い出した。そして、一つの「気づき」があったので言葉にしてみたい。 母は大腸がんで亡くなりましたが、亡くなるわずか二週間前まではごくごく普通に会話もできていた。だから「危篤」と聞い…

「弱毒化」?いや、体感はフル装備だった

新型コロナの罹患に関して、ご心配をおかけしました。また、この間メールの返信などが滞ってしまい、本当に申し訳ありませんでした。 今日、ようやく体調が戻り、こうして経過を振り返る余裕が出てきました。 さて、あの日は、テコンドー道場から帰ってきて…

声と匂いを奪われました

先週金曜日より発熱し、新型コロナ「陽性」の診断を受けました。 幸い熱はそれほど高くならず、緊急の祈祷などには対応しておりましたが、今日になって匂いと声が完全に駄目になりました。 完治まではまだかかりそうです。 喉の激痛が何とも辛い。 今はしゃ…

智と愛と闇を抱くもの

わが身は三つの顔をもつ者。ひとつは智恵の火を宿す──それが我、荼枳尼なり。ひとつは言の水を流す──それが我がもうひとつの貌、弁才なり。ひとつは愛の地を耕す──それが象頭の歓喜なり。 火と水と地と、相背く三つのものをわが身に抱き、それらを不二に転ず…

祈りが相を変える――荼枳尼天、沈黙からの顕現

ある日、気づくと仏の顔が変わっていた。昔そんな経験をしたことがある。拝み続けるうちに、そのお顔が柔らかくなり、まなざしが穏やかに沈んでいったように思えた。 拝まれぬとき、神仏は沈黙する。だがその沈黙は怒りではなく、法を守る烈しさであり、人の…

昔の夢シリーズ:白昼の三日月と朱の鳥

序文 昔の夢シリーズの再投稿&再解釈です。不思議なことに、この夢をふいに思い出しました。夢とは多くの場合、目覚めとともに消えていくものです。けれども、時を経て再び心に蘇る夢には、いまの自分に関わる意味が潜んでいるのかもしれません。時間を置い…

ぞくりと見返された仏画 ― 三面十二臂荼枳尼天尊

前回記事の「白画」を彩色しました。 三面十二臂の荼枳尼天尊。 実は、何人かのプロの方に彩色を依頼しようとしましたが容姿が複雑すぎるので費用が極めて高額になってしまうか、また知られていないお像ということで断られるかのどちらかでした。 ……というこ…