偶然だとは思いますが!?一門には武術・格闘技を実践している方が多くいます。
だから武術談義に花が咲くこともしばしば(笑)
さて、私が密教を学んで最近思うのが、私が大学時代に習っていてた中国武術と密教は「伝統を残す」という意味で結構同じ基盤があるなあと感じています。
一般的な中国武術のイメージは、太極拳のような「カルチャースクール」で習うようなイメージか、もしくは戦う武術「少林拳」のような「空手道場」に近いイメージだと思います。
どちらにしても「習い事」という範疇です。しかし私が習っていた中国武術は「習い事」といってしまうには随分と厳しすぎる側面が多くありました。
それは私が学んだ中国武術が、いわゆる「古式」だったからだと思います。
ご参考までに、その「厳しい」側面をちょとご紹介してみます。
1)いきなり訪ねても入門できない。三か月の「お試し」で適任と判断されてから初めて入門できる(それでも正式な弟子にはならない。あくまで練習生として)
2)入門時にかなり厳しい誓約書を書かされる。ここで記すにはコンプライアンス的に問題ありそうなので、記しませんが近いイメージとしては新選組の局中法度のような厳しさがありました。
3)技術は師匠以外から習ってはいけない(同門の先輩からも不可)。
4)習っていない技術を勝手に練習してはいけない(予習は不可ということ)
5)練習中、他人の動きを凝視してはいけない(技を盗むと勘違いされるから)
6)教授されているとき以外に、師に質問してはならない(習った時に覚えきるしかない……間違いを師から指摘され直してもらうことは可)
7)道場で習ったことは、他言すべからず(友達に教えるなど不可)
8)道場に通っていることを親族以外に話すべからず
9)正式な弟子になるには最低1年以上かかる。この段階で師から認められるとはじめて「拝師(パイスーと発音する)=正式弟子」になり、師から名前(拝師名)をもらえる。
ちなみに練習は毎日4時間程度(任意)。私は大学時代時間があったので、毎日通い1年半程度で拝師名をもらい最終的には弟子も取らせてもらっていました。
たいだいこんな感じです。如何ですか?現代の空手道場などでは考えられないほどに、厳しい掟が沢山ありますでしょ(笑)
現代の社会ではなかなか受け入れられないですよね。でもこれももともとは戦国武術ですから、その伝統を残すにはこういったことも必要だったのでしょう。
冒頭に戻りますが、内容は違えど「伝統を残す」という意味で「密教」との共通点を感じるこの頃です……
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