ジミヘンドリクスの「背面弾き」って知ってますか?ロックギターの好きな人ならきっとどこかで「この写真」を見たことあることと思います。
この弾き姿のことです。
なんでいきなりジミヘン?ということなんですが(笑)……
昨日紹介した「反弾琵琶天女」の写真と見比べてください。
これですよ(昨日の写真と角度違います)
そっくりですよね(笑)
『ジミヘンは反弾琵琶天女にヒントを得て、背面弾きをはじめたに違いない!!』
私は個人的にはそう確信しているんですよね~(笑)
ジミヘンが昨日紹介した「観無量寿経変図」を見ていた可能性はメチャ低いと思いますが、世界遺産莫高窟のある「敦煌」を訪れてこのお像を見た可能性はありそうじゃないですか?
http://www.c-music.jp//pic_blog.php?id=10032
さて、前置きが長くなりましたが今日話したいのはジミヘンではなくて、如意輪観音の話。
ジミヘンの話と何の脈絡もなさそうですが、私の中ではジミヘン……ではなく「反弾琵琶天女」をきっかけに『如意輪観音』を調べるきっかけになったので、「なんの脈絡もない」訳ではないのですが、まあここからは確かに上記の前置きとは全く違った話題になります(汗)
昨日の記事で触れましたが、仏像マニアなころの私はあるブログに掲載されていた「反弾琵琶天女」の写真のお姿に一目ぼれします。私は「一目見てみたい」と思い、その紹介されていたお寺をわざわざ訪ねたんです。そのお寺は神戸にあって、弘法大師空海にとても所縁のある「再度山大龍寺」↓というお寺でした。
これらの写真はご住職に許可をいただいて撮影させてもらいました。
さて、当初の目的はこの「反弾琵琶天女」を拝見することがメインだったのですが、この大龍寺には『如意輪観音』の秘仏があることを知ります。
秘仏ですが、お寺のパンフレットにはそのお像の写真が掲載されていました。以下リンクに秘仏公開した時の写真が紹介されていますので、まずそのお姿を見てください。
どうでしょうか?我々が良く知る六臂(腕が六本)の如意輪観音のお姿をしていません。私は「聖観音」に近いお姿だと思い、そのことをご住職に聞いてみました。ご住職からは、「聖観音に似ているが腕の配置が左右逆であることで聖観音ではない」との説明をいただきました。
私は、これをきっかけに実は如意輪観音と呼ばれる二臂(腕が二本)の存在を調べることになります。
まず有名な石山寺の如意輪観音リンクです↓。確かに大龍寺の秘仏如意輪観音と近しい腕の配置ですね。
後述しますが、この石山寺の如意輪観音が、二臂観音像の多くを「如意輪観音」と呼ばせるきっかけになったようです。
さて、またまた得意の「ウィキペディア参照」です。
するとこうあります。
『如意輪観音像は、原則として全て坐像または半跏像で、立像はまず見かけない。片膝を立てて座る六臂の像が多いが、これとは全く像容の異なる二臂の半跏像もある。』
なるほど、ちゃんと二臂像のことが書いてあります。さらに調べてみると二臂の如意輪観音は実は想像以上に相当数存在することが確認できました。
また、この二臂如意輪観音のお姿は、あきらかに六臂の如意輪観音に近いしお姿をしたタイプと(例えばこのお像↓)
もうひとつは、「ある有名なポーズ」のお像です。これはちょっとびっくりネタ。
それがこれです(超有名なお像です)
誰もが知る「半跏思惟像」です。
私はあらためてこの中宮寺の半跏思惟像を見て「おや?」と思いました。この中宮寺の半跏思惟像は広隆寺の半跏思惟像と共に日本を代表する「弥勒菩薩」だったと記憶していたからです。しかし確かに中宮寺のサイトには「如意輪観音」になっています。
再度ウィキペディアに登場してもらうと、こう書いてありました。
『 法隆寺の隣にある中宮寺の本尊像は、右脚を左膝に乗せ(半跏)、右手を頬に当てて考えるポーズを取る(思惟)、典型的な半跏思惟像である。この像は古来如意輪観音像と称されているが、造像当初の尊名は明らかでなく、弥勒菩薩像として造られた可能性が高い。』
この記事にある通り、作られた当時と呼び名が変わることが結構あるのは私も承知していまたが、この二臂如意輪観音の呼び名に関してはその理由がある程度分かっているようです。
その解説のある興味深いページを見つけましたのでリンクしておきます。先に少し触れた石山寺の如意輪観音が深く関係しているという話です。かなり詳しく書かれているおススメ記事です。
さて、ジミヘンドリックスでスタートした今記事でしたが、最後は結局得意の?マニアックな仏像ネタになってましたね。
では、今日のところはこの辺で。
記事が参考になったら
クリック↓お願いします!