昨日、女性シンガーソングライターのKOKIAの映像を紹介ましたが、今日ももう少し彼女に触れたいと思います。
KOKIAには普通の女性シンガーと一線を画する「ある特徴」があります。それは彼女の詩が「災害」の時、多くの人に聴かれるということです。
私は東日本大震災を東北の地で経験したが、その時も方々で「KOKIA」の「ありがとう」に感動したという話を聞いた。
その理由は……
百聞は一見にしかず。その曲を聞いて貰えればすぐに分かります。
この曲は、もちろん震災よりもずっと前にリリースされた曲なので、震災で被災した人向けに作った曲ではない。
私が元々KOKIAが好きな理由はその圧倒的な歌唱力であって詞ではない。実はむしろ彼女が書く詞がどうにも好きになれない時期があった。理由はその詞の多くが「きれいごと」すぎるからだった。当時20代だった女性(今は40代だが)に世界平和を語られても説得力ないよな……なんてうがった見方をどうしてもしてしまっていた。
しかし、そんな私の考えが変わったエピソードがあった。
彼女は「被災者向け」に具体的な行動をしたのだ。それは東日本大震災より前に起こった災害「中越地震」の時。
TVでこの話題が紹介され、私も偶然にその番組を見た。
探したら当時の動画があったので是非ご覧になってほしい。
その映像にはKOKIAの言葉が、行動が、確かに多くの人を勇気づけるという「事実」があった。「きれいごと」でも「偽善」でも行動しないよりもずっとマシ……よくよく言われることだが、私もその時、大いにその意見に同意した。
そんな彼女も、きっと行動しつづけたのでしょう。今では内閣府「災害被害を軽減する国民運動」のサポーターになっている。
「偽善」という言葉は、我々宗教家にはいつでもついて回る非難の言葉であるように思う。でも何もしない輩の言葉に心乱す必要はないのだと今では思う。
でも未熟な私が、そんな非難に心惑わされたときは、私は昔は嫌いだったKOKIAの「きれいごと」の詞を聞いて心を整える。
そして声を大にして呟くのだ。
きれいごとで何が悪い?
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