「私は見たもの以外は信じません!!」
霊現象や超常現象を「私は懐疑的だ」と主張する方が、嫌悪感を顕にそうリアクションする場面に遭遇することがある。
屁理屈を言うなら「見たもの」は「あてにする論拠」としてはとても「脆い」もので、例えば以前に話題にしたシャルルボネ・シンドロームのように目で見るよりリアルに見えてしまう幻視や、
巧妙なマジシャンの「似非超能力」に簡単に騙されかねないぞ?なんて思ったりする。
さて、少し話題を変えますが以下の言葉、きっと有名だから多くの方が聞いたことがあると思います。
曰く……
心が変われば行動が変わる。
行動が変われば習慣が変わる。
習慣が変われば人格が変わる。
人格が変われば運命が変わる。
これは心理学の父と称されるウィリアム・ジェームズの言葉です。
ビジネス系自己啓発でもよく引用されてますね。
“ 心 ” が変われば行動が変わる。
— 鴨頭嘉人@YouTube講演家 (@kamohappy) 2020年6月26日
“ 行動 ” が変われば習慣が変わる。
“ 習慣 ” が変われば人格が変わる。
“ 人格 ” が変われば人生が変わる。
“ 心 ” が人生を変える*\(^o^)/*
つまり…
“ 心 ” を良いものに変えるだけで
人生が良いものに変わるってこと♡
このウィリアム・ジェームズのこのような「生きるための鋭い洞察」が現代人の心をも動かし、例えば「ウィリアム・ジェームズ名言集」なるサイトも多く見かけたりします。
ここで冒頭の話に戻りましょう。実はこのウィリアム・ジェームズは「超心理学」にとても関心が強かったことが知られています。先に話題にした「霊現象」「超能力」などの超常現象を「信じる」「信じない」という話題では「ウィリアム・ジェームズの法則」として以下の言葉がよく引用されます。
「それを信じたい人には信じるに足る材料を与えてくれるけれど、疑う人にまで信じるに足る証拠はない。超常現象の解明というのは本質的にそういう限界を持っている」
これはなんとも鋭いなと思う。
事実、未だにこの限界を超えることができずウィリアム・ジェームズが亡くなって100年たった今でも「その論争」は収束できないでいるのかもしれないなんて思います。
我々「行者」の間でも実はこの超常現象をどこまで受け入れるかどうかの程度は個人によって結構差があるのですが、我々としては案外、それで「言い合い」になることなくて、お互いに一向に気にしていないという印象を受けます。
理由は我々にとってその現象を「信じる」「信じない」は案外どうでもよくて、それを「方便」と捉えて「どう解決するか」ということこそ関心の中心だからだと私は思っています。
皆、ウィリアム・ジェームスの法則を必ずしも知っている訳ではないが直感的に「その議論」に拘泥しても意味がないことを知っているのかもしれません。
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