准胝院のブログ

八王子市で准胝仏母を本尊とする天台寺門宗祈願寺院「准胝院」のブログです。准胝仏母祈願、不動明王祈願、人型加持(当病平癒)、先祖供養(光明供)、願いを叶える祈願(多羅菩薩)、荼枳尼天尊(稲荷)の増益祈願等

お供物の話

 信者さまから「果物」のお供物をいただいたが、その多くは「柑橘系」でした。

「柑橘系」のお供物といえば?

 そう「荼枳尼天」ですね。

f:id:spincast:20220227223810j:plain

以下参考引用

『(荼枳尼天の)特殊な供物としては柑子(こうじ)が使われるが、これは実は肝臓の意味である。果実としての柑子は柑橘類であるから黄色く酸っぱいので、これを荼枳尼天の好物である人黄(人間の肝臓)に見立てるのである。それというのも、肝臓は五行思想では酸っぱいものということになっているため、黄色で酸っぱい柑子がふさわしいとされたのであろう(「天部信仰読本」羽田守快著(青山社))』

 かつて柑子は一年中、手に入るものではないので「彫り物」で代用してもよし、と儀軌にあると師僧より聞いた。

 むろんこれは「彫り物」で神仏を「だます」訳ではなく、ポイントはその供物は「行者のイメージ」を通じて天部に届くということ。だから「人間」である行者が「食べた経験があるもの」でなければそのイメージは届きようがないともなる。

師僧の参考記事

konjichouin.hatenablog.com

イメージ力がある人、専門的には「観想が上手な人」は「彫り物」でもイメージを神仏に届けられるだろうが、やはり「実物」が目の前にあった方がイメージしやすいには明白だ。

だから個人的に、供物は目的の神仏の目の前にあって、さらに行者(私)の視界にしっかりと捉えられる場所において、という工夫をしている。私の場合はこれくらいしないと「観想」が上手くいかないから。

さらには「行者」でなくもと「信者さま」でもお勤めの時に「イメージ」を持つことも必要かな、とも思う。

その場合(信者の場合)、行者がやる修法のように「一発勝負」でなく、「継続」を力にすることも重要だと思います。

以下、参考記事です。

ryona.hatenadiary.jp

★ご相談はこちらから★

准胝仏母の道場について

本尊祈願申し込みフォーム

不動明王祈願フォーム

ご先祖供養(回向)・家族敬愛祈願フォーム

人型加持 申し込みフォーム

信徒会員申し込みフォーム

e-mail

JYUNTEIIN@gmail.com

 

記事が面白かったら

クリック↓お願いします!

にほんブログ村 哲学・思想ブログ 仏教へ
にほんブログ村