先日、荼枳尼天像の「手の修繕」をするという記事を書いた。
この荼枳尼天は、「四臂像」です。以下の記事で書いている通り、彫刻でのお姿は「二臂」であることが多いが、荼枳尼天曼荼羅などでは「四臂」で描かれることが多い。ただ、私が「四臂」にした理由は在家信者時代から毎日お唱えしていた「刀自女経」のイメージ(=四臂)が私にとっての荼枳尼天だったので、それに倣ったということ。
「刀自女経」参考記事①↓
ryona.hatenadiary.jpryona.hatenadiary.jp
「刀自女経」参考記事②↓
「刀自女経」の荼枳尼天、御姿解説↓
過去記事の彩色前のお像の「手」は割とよくできてているように見えるが、彩色した時点で細かい指が塗料で全部潰れてしまい「ドラえもん」の手のようになってしまった。このお像が最初だったので特に彩色が上手くいかず何度も塗り重ねてしまったのが原因だった。
今回の修繕は結果的に「四臂」全て行ったのだが、その過程で手足に巻き付く白蛇も必然的に作り変えた。その白蛇は、何を思ったか、かなり大きな蛇に作った。「なぜこんな大きくしたのか?」はよく分からないが、その時の感覚的にはこうするのが正解だとおもったので、「その感覚」を優先させてもらった。
以下の画像が、修繕後の写真。
とても小さいお像故に結局指の表情まで作り切れず正直、満足は全然していないが、今の段階ではこれが限界。
別角度写真。
大きさ比較。先日制作した多羅菩薩と比較するとその小ささがよく分かると思います。
この荼枳尼天の大きさ的なイメージとしては香合仏より一回り大きい程度。実物をご覧になると「こんな小さかったんですか?」と大抵言われます。
これからも私の「守護神」としてしっかり拝ませていただきます。
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