「この家で、亡くなった方はいますか?」
数年前に知人から、不動産屋からそんな問い合わせの電話が入ったという話を聞いた。
その知人は、両親から相続された家を「賃貸」で貸していたそうだ。大きな家だったということもあり震災で家を失った方が数名でその家を借りていたらしい。するとその数名の方々が口をそろえて「見知らぬ若い女性を見た」という話が不動産屋に入り、不動産屋から知人にかの連絡がきたということのようだった。
不動産屋からすれば、きっと住人から「事故物件ではないのか?」というクレームに近い問い合わせだったから、「事故物件」であることを否定するために「亡くなった人がいますか?」との確認を大家の知人にしてきたのだと思う。ただそれにしても、不動産屋が「霊現象」の詳細をわざわざ大家に伝えてきたということに驚いた。
だって不動産屋からそんな問い合わせがあれば、人によっては「何をバカなことを言ってるんだ!そんな理由で事故物件を疑うなんて失礼にもほどがある!」と激怒しかねないと思うのだ。
実際にこの家は事故物件では全くないということだった。
これが霊現象なのかどうかは私にははかりかねるが、近しい知人の話なのでこの話自体には嘘はないのは確実である。
ちなみに「霊現象はあるのか、ないのか」という議論をここでするつもりはございません。リンクの過去記事を読んでいただけるといくらか私のスタンスをご理解いただけると思います。
私はその知人に特に何か具体的なアドヴァイスをすることはなかったがその知人を納得させるために「霊現象は人のいるところにしか起きないから」とだけ伝えておいた。その心は「もしそれが霊現象だったとするならその家に住む方々に縁のある方の可能性が強いのでは?」ということで、それで知人は納得されていた。なによりその家を貸す前に住んでいたのは知人その人で、そのような見知らぬ女性になんかあったことがないからだ。
私は不動産業界に詳しい訳ではないが、こういった話はきっとそれなりにあると思うので案外不動産業界の方々ってこういった霊現象の話への耐性はあるのかもしれませんね。
後日談としては、その家は不動産屋がお祓いを依頼して一件落着したようです。
「お前が一人前になったら、今度はお前にお祓い頼んでもいいんだろ?」
知人からそう言われているが、むろん私は「ああ、まかせとけ」と言ってある(笑)
記事が参考になったら
クリック↓お願いします!