問題です。
このお像はどなたでしょうか?
チベット仏教のお像なんで分かる方は少ないように思います。
ヒントは「牛面」というところですね。
「牛」ですよ?
このブログをしっかり毎日チェックしていただいてる方は「ピン」と来たかもしれません。
この写真は、「ヤマ立像」です(引用「聖地チベット ポタラ宮と天空の至宝(印象社)」。
ヤマはつまり閻魔(焔摩)です。
日本で見る焔摩天は牛の上に乗っていましたが、チベットにはもう顔が「牛」になっているお像が存在しているのですね。
馬頭観音も「頭に馬の頭が乗っている」というパターンと、顔そのものが「馬」になっているパターンとありましたね。
「覚禅抄より」
そういえば頭に「牛」を載せている尊格が存在しますね。最初にご紹介した画像に「牛の角」があるのを見てこちらを想像した人がもしかしたらいたかもしれません。
その名の通り「牛頭天王」です。
牛頭天王と言えば、まず思い浮かぶのが「疫病神」としてのお力。
先の記事で焔摩天と「疫病神」である摩多利神(摩訶伽羅天)が同体という話をしましたが、「牛」でつながる牛頭天王もまた「疫病神」。どうも無関係には思えません。
それについて真意のほどはまだ分かりませんが、それについての論説がみつかりましたのでリンクしておきます(PDFがダウンロードされます)。
簡単に記すと、焔摩天供に登場する焔摩天の眷属である「疫神五道大神」が「行疫神五頭天王」だと書いてます。この論文によると五頭天王は牛頭天王の最初期の表記で牛頭天王のことと書いています。
なるほど……個人的には信憑性が高いように感じましたが、どうなんでしょう。
ということで、「焔摩天」と「牛頭天王」の関係が分かったところで、次回はうちに開眼したお軸のあるこの牛頭天王のお妃さま「歳徳神」のお話をさせていただこうと思います(^^)
今日は短いですが、ここまです(^^)
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