実家近所にある「秋津神社」に立ち寄った。
以前にも一度「秋津神社」は記事にしたことがある。
立ち寄るつもりではなかったが、気づけば無意識に足が向いていた。
小さな公園程の敷地がある境内。
物心ついたころから神社境内で遊びまわった記憶が多く残っている。
この秋津神社。主祭神は「日本武尊」とあるが、実際に本殿に祀られれているのは江戸時代初期の「不動明王」の石仏。例によって明治政府の神仏分離で祭神が日本武尊に改められた神社だが、今でも本殿にはその不動明王が祀られている。
また、境内には不動霊場だったこと思わせる倶利伽羅不動の石仏もある
明治以前には「秋津の不動」と呼ばれ地域で大いに信仰されていたともある。
さて、なぜ無意識に足が向いたのか?と想いを巡らせる。
いや……思いめぐらせるまでもないのは自分でもよく分かっていた。
きつい。しんどい。
行者の身で「弱音」の吐くのは恥ずかしいばかりだが、どうやっても私も生身の人間だ。どうしてもしんどい時はいくらでもある。
この霊場は私が生まれたときから、すでに50年のお付き合い。上述したように特に幼少期にはしょっちゅうこの境内で遊んでいた。
その空気に触れると……自然、自分の記憶が幼少期にフラッシュバックする。
。だからだろうか。
気づけばこの辛い辛い状況を、カッコつけずに弱い自分をさらけ出して、まるで子どものように愚痴りながら……私は手を合わせていた。
なんとも情けない限りだが……
そんな状況でも境内を見渡せば、幼少期、いつも感じていたようにただただ暖かい風景だった。
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